S.R 様
慶應義塾大学法科大学院(既修)在学
令和6年司法試験 合格
総合 600番台
論文 600番台
公法系 A、A
民事系 C、A、C
刑事系 A、B
選択科目 59.71点
当初は他社の入門講座を利用して法律学習をスタートしました。法科大学院既習1年目の令和5年に予備試験論文式を受験した際に、司法試験に向けて過去問のほか、網羅性の高い一元化教材を利用したいと考えました。そのようななかで、友人などの勧めや、論証集の充実性に惹かれて加藤ゼミナールの司法試験過去問講座、総まくり論証集を受講することにしました。
司法試験過去問講座については、まず自分で答案構成をしたのち、加藤先生の講義を聞いていました。加藤先生の講義では、最新の判例、学説を踏まえて具体的にどのような答案が評価されるのかを丁寧に解説してくださるため、非常に勉強になりました。
また、加藤ゼミナールのテキストは出題趣旨、採点実感の重要部分が項目ごとにまとめられていた点や、参考答案や中上位答案が現実的で真似しやすいものだった点もとても良かったです。
総まくり論証集は一元化教材として用いており、直前期は一元化された総まくり論証集を周回していました。A5サイズで持ち運びもしやすかったため、通学時間に目を通したり、ロースクールの授業にも持参していました。具体的な加筆の方法としては、ロースクールの授業で聞いたことを付箋に書いて貼ったり、自分なりに論証の重要部分にマーカーを引くなどして、この論証集を見れば全てが書いてある!という状態にしていました。
総まくり論証集には、分野ごとに答案を書くために必要なことが基本的なことから発展的なことまで丁寧にまとめられており、論証のみならず条文や制度の趣旨も頭に入れることができました。そのため、令和6年司法試験商法第1問のような初見の問題に対しても対応することができたと思います。
また、刑法の説対立問題についても、総まくり論証集において様々な分野の説対立について簡潔にまとめてあるほか、司法試験過去問講座においても過去問を用いて説対立問題への答え方を習得することができたため、良い成績を残すことができたと思います。
そして、総まくり論証集には加藤先生によるマーク指示やランク付けがされています。これにより、論証のなかで特に覚えるべき表現やキーワード、科目のなかで特に重要な論証を明確にすることができ、メリハリのある学習ができました。特に直前期においてはメリハリのある学習によって、本当に必要な部分を重点的に押さえることができ、効率的な学習をすることができたと思います。
私は憲法が苦手だったのですが、総まくり論証集で判例の重要部分を重点的に学習し、また、過去問講座によって参考答案や中上位答案を研究することで苦手を払拭することができ、令和5年予備試験ではD評価だったものの、司法試験ではA評価を取ることができました。
司法試験は合格に必要な勉強量が非常に多いため、短期合格のためには方向性を間違えないことがとても重要だと思います。私自身、勉強法に迷うこともありましたが、加藤ゼミナールの司法試験過去問講座と総まくり論証集は、これさえやっておけば間違いないと思うことのできる教材でした。
予備試験論文式受験後に燃え尽きてしまい司法試験の過去問を解き始めたのが司法試験4ヶ月前の3月だった私が短期間で司法試験合格まで辿り着くことができたのは、勉強の方向性を示してくれた加藤ゼミナールの教材のおかげだと思います。
受験生の方々も勉強の方向性に迷うことがあるかもしれませんが、信頼できる教材を見つけ、それをやり込むことが合格への近道だと思います。