梅崎 雅登 様
九州大学法学部 2023年卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修)在学
令和6年司法試験 合格
総合 1072.75点 40位
論文 529.00点 46位
公法系 142.70点(A、A)
民事系 196.04点(A、A、A)
刑事系 124.98点(A、A)
選択科目 65.26点
私は元々、別の予備校の講座を学部3年時からオンラインで受講していました。ロースクール1年目の夏頃に、1年後に迫った司法試験の過去問対策をしようと当該予備校の過去問講座を購入しようとしていました。しかし、当該予備校が提供する過去問講座は私の当時の経済状況では購入が厳しいものでした。そこで他の予備校を調べていくうちに加藤ゼミナールの過去問講座に出会いました。
加藤ゼミナールの講座は上記予備校講座の約半額で購入できるものであり、既に加藤ゼミナールの講座を受講していた友人からもオススメされ、過去問講座の購入に至りました。
講座・教材を使用し始めたのは司法試験の前年の9月からです。その頃からロースクールの友人数人と自主ゼミ形式で週に2問のペースで司法試験の過去問の検討を始めました。その際の答案作成後や自主ゼミでの疑問点の解消のために教材を利用していました。講義動画は教材を読んでも理解できなかった箇所について理解の穴を埋める目的で利用していました。
自主ゼミでの過去問検討を消化し終えた直前期には、1日に1科目のペースで教材の過去問解説部分を読み込み、理解が追いついていなかった部分やいざ答案として本番で再現が出来なさそうな部分に付箋をつけていって、理解を深めるとともに本番直前に読み返せるように教材をカスタムしていました。
司法試験期間の最中では各科目の試験の前日に、付箋をつけておいた当該科目の教材を一回ずつ読んで次の日の試験に臨んでいました。試験開始の直前も教材の付箋のついた箇所を繰り返し熟読していました。
《出題趣旨・採点実感の補足》
司法試験委員会が発表する論文式試験の出題趣旨及び採点実感は全受験者必読の過去問検討資料だと思います。しかし、その記述の中にはその意図が不明確なものや、「じゃあどう書けばいいの?」と感じさせるものが少なからずあります。加藤ゼミナールの過去問講座の教材では、出題趣旨及び採点実感の中で重要な部分については原文の引用とともに解説が付されているため、出題趣旨及び採点実感からより正確に司法試験委員会の意図を読み取ることに講座が役に立ちました。
《正確な知識の習得》
教材では法理論の正確な理解のために基本書からの引用等が充実していました。また、本講座はロースクールの講義や今まで私が受講した他の予備校の講座と比べて、判例の射程をより強く意識した解説や参考答案になっていたと感じました。これらのおかげで過去問演習と並行して、合格の必要な法知識習得や判例理解(特に公法系)をすることができたと思います。過去問講座のみでこのような成果を実感できたので入門講座や総まくり講座等を重ねて受講していたらさらにより深い理解をすることができたはずだと思いました。
本年度の試験問題との関係では、公法系の判例(薬事法違憲判決、非完結型計画の処分性についての判例)の射程や考え方、商法の買収防衛策発動についての会社法210条の検討要素、刑事訴訟法の捜査の適法性については過去問講座で繰り返し学んだ分野がそのまま出題され、合格に繋がったと思います。
《答案作成のエッセンスの習得》
答案作成にあたっての個々の言い回しや表現、記述の簡略化の方法等は受験生それぞれで千差万別だと思います。なので答案作成にあたっては各受験生が自分の1番しっくりくる表現を用いるべきだと思います。それを踏まえても、私の答案の表現等は本講座の参考答案の表現等に大きく影響を受けたと思います。
例えば、刑法で論点上そこまで問題になっていない場合の故意の記載方法、判例を引用する場合の論述の手順、答案作成時間が不足してしまった場合の簡素な記述、対立した意見に触れる場合の論述の手順等は特に参考になり、司法試験本番でも多々活躍する場面がありました。
これから司法試験・予備試験を受験する方々に向けたメッセージを記入して頂ければと思います。
司法試験は紛れもなく最難関試験であって、初学者の方や学習があまり進んでいない方からするとものすごく高い壁のように感じると思います。ですが、合格までのロードマップは加藤ゼミナールが示してくれています。SNS等に跋扈する種々の言説に惑わされず、ご自身が購入した講座を信じて合格を勝ち取ってください!