加藤ゼミナールについて

講座を活用した効率的な学習で短期合格!

プロフィール

渡辺 嘉斗 様
令和6年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 700位台
論文 700位台

公法系  憲法A、行政法B
民事系  民法A、商法B、民事訴訟法B
刑事系  刑法A、刑事訴訟法C
選択科目 知的財産法

 

講座を選択した経緯・理由

まず、私が総まくり論証集を選択した理由は、そのカバー量とこれまでの司法試験の過去問をベースにしているところにあります。

私は、令和6年の4月に総まくり論証集に乗り換えました。これは大きな決断だったと思います。なぜ乗り換えたかというと、これまで使用してきた論証集や演習本では司法試験の過去問には歯が立たないと感じたからです。私は市販の演習本を使っていましたが、有名論点こそ書いてはあるものの、司法試験に出てくる細かい論点等には対応していませんでした。

そこで、総まくり論証集では司法試験過去問ベースに作られているため、過去問で出題された分野はもちろん、出題可能性が高い分野についても広くカバーされてると聞いたため、試験3ヶ月前に乗り換えました。それが功を奏し各分野についての理解が深まり、合格という結果に繋がったと思います。

次に、司法試験過去問講座です。

私は、予備試験合格後、加藤ゼミナールの過去問講座を受講すると決めていました。なぜなら、平成18年から令和5年までの模範解答が載ってあるだけでなく、出題趣旨をベースにした詳細な解説が魅力的であったからです。

また、上位答案例も付いているので、司法試験受験者のレベル感を捉えるのに最適でした。さらに、司法試験上位合格者の加藤先生が自ら作成されているという安心感もありました。

 

講座・教材の使い方

総まくり論証集は、①1周目はざっと読む→②2周目は覚える→③3周目はできる限り見ない→④4周目はほぼ見ない、という進め方で学習していました。その中でも、1日にやったところを寝る前に読み、また朝起きたらもう一度同じところを読むという学習方法がおすすめです。

総まくり論証集はカバー量が多いのが魅力の一つではありますが、逆にカバー量が多すぎると結局覚えられなかったという懸念点もあります。私の場合、司法試験の3ヶ月前に手をつけたのでこれを避けるために、短期集中的に総まくり論証集の理解と場合によっては暗記に努めていました。

司法試験過去問講座は、①過去問を解いてみる→②出題の趣旨を読む→③講座を聞く→④もう一度解く(問題によっては構成程度)を徹底していました。

私が司法試験の過去問に着手したのが令和6年の3月あたりで、時間があまりなかったためまずは平成27年度までの過去問を終わらせることを意識しました。最初は全く歯が立ちませんでしたが、総まくり論証集と過去問を解くという経験の蓄積により、次第に解けるようになりました。ですが、本番を迎えるまで模範解答のような答案は一度もかけませんでした。

しかし、なぜこの度合格できたのかを振り返ると、それはやはり総まくり論証集の読み込みと加藤先生が自ら書き上げた過去問の解答と解説のやり込みにあると考えています。特に、司法試験過去問講座では、出題の趣旨や採点実感等で重要なところを加藤先生がピックアップしており効率的に学習することができます。

この学習のしやすさというものが、司法試験の対策を4ヶ月で仕上げることができた一つの大きな要因であると今となっては思います。

 

講座・教材が令和6年司法試験にどのように役立ったか

総論

まず、総まくり論証集と司法試験過去問講座で、司法試験のレベル感を知ることができたということが一番大きいと思います。

予備試験経由の方で司法試験に不合格な方は対策不足が主な理由と言われています。

私は、総まくり論証集や司法試験過去問講座に着手した時、難しすぎて焦燥感に駆られました。本当にこのままだと落ちるなと思いました。それから毎日総まくり論証集と過去問を必死に解きましたが、試験日まで模範解答のような答案は一度も書くことができませんでした。

しかし、司法試験の過去問をベースに作成されている総まくり論証集や司法試験過去問講座で学習することにより、今の自分と合格ラインのギャップを知ることができ、より直截的な司法試験対策をすることができ、無事に合格できたのだと思います。

憲法

憲法は、職業の自由と営利的表現の自由が出題されました。これは頻出論点ではありますが、だからこそ記述の深みで点数に差がつくと思われます。

私は、試験前日に総まくり論証集で職業の自由と営利的表現の自由を読んでいました。総まくり論証集では、判例の解説まで載っているので、比較的短時間で判例の確認をすることができ非常に効果的でした。

答案には総まくり論証集に書いてあることをコピペしたところもあります。おかげで憲法はAをとることができました。

民法

民法は、無権代理人と本人相続の類似問題が出題されました。これも総まくり論証集でカバーされていたところでありました。

また、司法試験過去問講座で培った趣旨に遡って考えるという教えから、類似問題にも適切に対応することができたと考えています。

刑法

刑法は、不能犯や新たな暴行・脅迫、共犯の違法性の連帯が出題されました。

結果的に私は、刑法でかなりの高評価をとることができたのですが、それは明らかに総まくり論証集のおかげです。なぜなら、総まくり論証集には不能犯の学説の対立まで書いてあり、そこで理解を深めることができ、新たな暴行・脅迫については裁判例等の紹介がありそれを応用する形で書くことができ、共犯の違法性の連帯は総まくり論証集の文言をそのままコピペして書きました。

このように刑法は総まくり論証集での理解を存分に発揮できた科目の一つといえます。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験・予備試験は、一筋縄ではいかない難しい試験だと思います。僕も、何度も挫折し、周りが諦めていく中、孤独で学習を進めていました。

その中でも、初心を忘れず、淡々と日々学習することが最も大事です。司法試験や予備試験に合格するには、特別なことは一切不要で、当たり前のことを、当たり前のように、当たり前の時期にやるだけで合格できるのだと思います。

今、受験生の方々はたくさんのことを犠牲にしてこれまで学習を進められていると思いますが、絶対に1人ではないです。合格後、仲間ができます。それを楽しみにこれからも頑張ってください。