加藤ゼミナールについて

教材をオリジナルに加工し短期、上位合格!

プロフィール

鈴木 淳平 様
令和5年予備試験 合格
令和6年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 986.88点 209位
論文 478.22点 264位

公法系  120.97点(A、A)
民事系  187.66点(A、A、A)
刑事系  116.67点(A、A)
選択科目  52.90点

 

講座を選択した経緯・理由

予備試験前に、基礎問題演習講座と予備試験過去問講座を受講して一気に力がつき、必須の目標にしていた初回受験合格を達成できました。そのため、司法試験も、以下のとおり自己分析した上で誠実に加藤ゼミナールの講座に取り組めば必ず合格できると確信していました。

まず、予備試験では知識の網羅性が不足したことにより、民法、民訴法の成績が落ち込みました。そこで、総まくり講座を受講して知識面での漏れをなくす対策しました。

また、予備試験とは異なる出題傾向に適応するために、司法試験過去問講座を受講しました。

 

講座・教材の使い方

知識の整理は、総まくり論証集を一元化教材として使用しました。掲載の論証等は当然に高水準なものですが、自分が本番で書くことを想定した場合に、「言い回しが難しく自分の言葉として書きにくい。」「時間がシビアな時にこの長さは書けない。」と感じた部分は基本書、判例集を参照して加筆修正しました。

また、視覚的に捉えた方が整理しやすい部分は、自分なりに図表化するなどして論証集に挟みました。要するに、自分が「本番で出せる力」を過大評価せず、自分が本番で使いやすいように加工していったということです。

その上で何度も読み込むわけですが、私の場合、毎回同じ読み方をしているとマンネリ化して、注視する箇所に偏りが生じがちでした。そこで、ある時はAランク論点中心(逆にあえて BCランク中心)に読む、暗記部分を暗誦しながら時間を掛けて読むこともあれば、さっと最後まで目を通すといった具合に変化をつけていました。

過去問演習では、Aランク年度を中心に起案(答案構成のみも含む)しました。

私は、演習の目的を、知識の習得というより本試験特有の頭の使い方を掴むことと捉えていました。そのため、まず、ざっと論証集を見直し、ある程度知識が鮮明に残っている状態にしてから起案をしていました。

そして、知識は十分であるのに論点を落としたり、見当違いのことを書いたり、現場思考がうまく文章化できなかったりした問題については、講義を参考にして、どこにエラーがあったか、どんな思考プロセスをたどれば正解筋にたどりつけたかをよく考え、その要因を論証集に書き込むなり、別途書面にまとめて挟むなりして、次の起案に生かすようにしましたこれを繰り返していると次第に自分の失敗パターンが見えてくるので、直前期にはそれをまとめた「心得」的なものをよく見直していました。

私の場合、例えば憲法であれば、問題文をざっくり捉える余り、当事者の不満や規制の仕組みの把握が甘くなったり、無理筋の結論に強引に持っていこうとしたりする傾向があったので注意しました。

自分の失敗の傾向をきちんと言語化して、その対策とともに残しておくことは大事なプロセスです。

 

講座・教材が令和6年司法試験にどのように役立ったか

上記学習によって、どんな問題が出題されても沈まない程度の論述はできるだろうという感覚は持てるようになりました。成績もそれを反映した感じでしたので、予備試験を含めた約2年3か月にわたる受験勉強の到達点としては、十分満足しています。

今年の問題は、概ね論証集の知識と過去問演習で比較的素直に対応できる問題であったと感じましたが、唯一会社法は小問1から考えたことのない問題が出題されました。現場では面食らいましたが、まず、総まくりにすら出てこない話であるならば多くの受験生も知らないはずだと考えて落ち着きました。

その上で、問題文の雰囲気から基本的な条文である385条1項が問題になりそうだということは分かったので、加藤講師が何度も講義で話されていた現場思考のプロセスを踏まえ、問題意識を自分なりに示した上で、単なる価値判断にならないように法的三段論法を守り、類推適用の可否を論じることができました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

「己を知り敵を知れば百戦危うからず」とよく言います。加藤ゼミナールの講座を誠実にこなせば、間違いなく「敵を知る」ことができますので、問題は「己を知る」ことです。漠然と○法が苦手というのではなく、「試験当日、各科目時間内に合格答案を書き切るためには何が必要か」ということにフォーカスして、何ができていて何が不足しているかを整理し、一つ一つ潰していく他ありません。

また、メンタル管理も大事です。この試験は点数や順位が明確に示されるため、本能的に他人と比較してしまいがちです。

しかし、それらはその人の価値なり魅力なりの微々たる一要素に過ぎないと思います。間違っても「自分は他の人より劣っている」等と卑下してやる気を無くしてしまってはダメです。

色んな方が仰っていますが、比較したいならば昨日の自分と比較するように自分を方向付けていくとよいです。一つ定義や規範を覚えたならば、それだけで昨日よりは成長しているはずです。結局はその積み重ねです。

私自身は、ロースクールにも通っていませんし、何が何でも初回受験で合格するために十数年勤めた仕事を退職した経緯があります(なので、学校の課題、仕事、育児等と両立させて勉強されている方々を本当に心から尊敬しています。退路を断って黙々と勉強されている方は勝手に同志です。)。間違いなく少数派に属するでしょうが、後悔も引け目もありません。

もっとも、妻、家族、友人には随分と心配を掛けましたから、今後少しずつ恩返ししていくつもりです。多様性が認められるところが法曹の魅力だと思います。属性等々いちいち気にする必要はなく、人それぞれの合格の仕方があっていいでしょう。皆さんも自分の選択した法曹への道に精一杯取り組んで下さい。