下村 拓矢 様
慶應義塾大学商学部 卒業
大阪大学法科大学院(既修)在学
令和6年司法試験 合格
総合 1200番台
論文 1200番台
公法系 104.49点(C、A)
民事系 159.05点(B、A、B)
刑事系 81.32点(C、D)
選択科目 48.52点
私は、初学者の段階では別の予備校を使っていたものの、途中で挫折してしまい入門講座すらすべてを消化できずに講座の視聴期限が過ぎてしまいました。そのため、教材を使いこなせないままロースクールに入学してしまい、知識不足に苦しんでいました。
阪大ロースクールでは、成績上位勢の多くの人が加藤ゼミナールを利用しており、また彼らからも「司法試験との相性は抜群」と勧められ、私も加藤ゼミナールの受講に至りました。
まず、私は中級以上の知識の正確なインプットを目的として総まくり講座を利用しました。
総まくり講座の使い方として、まずは予習という形で教材全体を流し読みしてから講義を聴く方法をとりました。総まくりの講義は非常にわかりやすいのですが、加藤ゼミナールの教材は最新の判例や学説にブラッシュアップされているため、加藤ゼミナール以外の予備校でインプットをしていると講義の段階で初めて触れることになる知識も多いです。そのため、一度教材に目を通し、「前に使っていた予備校とここが違うな」というポイントを把握しておくことで講義をスムーズに消化できました。
講義は150時間程あり、消化するのに最低1ヵ月近くを要するため、なるべく1回の視聴で理解できるように集中して聴きました。インプット講義は1周で済ませてしまうことが受験戦略的にもマストだと思います。
この講座は、一部予備校が批判されているようないわゆる「予備校知識」ではなくクセがないので、ロースクールに通われている受講生の場合は、ロースクールの授業の復習としても有効であると思います。
総まくり論証集は、普段の勉強との関係では復習用教材として使いました。総まくり講座を聴き終えた後に、もう一度総まくり教材を読み込むのは少し大変であったため、総まくり論証集を読むことでインプットの定着を図りました。
また、自主ゼミで起案するときやロースクールの期末試験の前にも総まくり論証集を読み、暗記していました。加藤ゼミナールの論証集を使用したことでロースクールの成績に響いたことはなかったので、やはりロースクールと相性はいいのだと思います。
基礎問題演習講座は、アウトプットを主な目的として、二次的には論証暗記の定着を目的として使いました。
また、司法試験の過去問を日々の学習に取り入れることはかなりのエネルギーが必要であり、私は司法試験の過去問は週末にしか取り組む気力がなかったため、過去問の演習不足を補う目的でも日々使用していました。
1周目は問題と解説、解答例を読んで講義を聴き、論点や答案上の注意点を把握しました。2周目からは、問題文を読んですぐに解答は見ずに頭の中で答案構成をして大まかな解答を想起してから解答例を読みました。
答案構成と解答例にズレがあった場合は苦手ポイントとして書きだしていました。解答例は、実際に司法試験で類似の問題が出た際の参考ストックとして、特にあてはめ部分を頭に叩き込んでいました。
令和6年司法試験との関係では、加藤ゼミナール受講生はかなり優位に立てたのではないかと思います。
特に憲法、行政法、民法、民訴法、刑訴法は基礎問題演習講座をやっていれば論点の把握がしやすかったと思います。基礎問題演習講座では、これらの科目の論点を網羅していた上に、あてはめで差のつく刑訴法では、特に加藤ゼミナール受講生が優位に立てたのではないでしょうか。
令和6年の司法試験は、周りの受験生の話も踏まえると条文を如何に適示できるかが合格の鍵となっていたように思います。加藤ゼミナールの教材は、論証集も条文ベースに作成されており、普段の学習で論証が条文のどの文言と対応しているのかが意識しやすくなっています。
予備校によっては無機質な判例のコピーペーストに留まる論証もあるため、そのような論証暗記をしていた場合は、令和6年の司法試験では苦戦したはずです。一部では令和6年の司法試験は「予備校潰し」などと言われていましたが、加藤ゼミナール受講生には影響がなかったと思います。
私は、一度勉強に挫折しかけたりして在学中受験を諦めようと思ったこともありました。一度別の予備校で挫折したことから勉強方法を確立できずにいたためです。しかし、無駄に買い漁った基本書を処分し、教材を絞り込んだことで何とか間に合わせることができました。
加藤ゼミナールは、「これだけやれば司法試験は大丈夫」というクオリティを提供してくれています。浮気せず、加藤ゼミナールを信じることで短期での合格をつかみ取ってください。