桜井 哲平 様
新潟大学法学部 卒業
早稲田大学法科大学院(既修) 在学
令和6年司法試験 合格
総合 789.17点 1457位
論文 380.10点 1486位
公法系 84.06点
民事系 170.68点
刑事系 76.38点
選択科目 48.96点
私がこの講座(以下「当該講座」)を選択した経緯・理由は、既に司法試験に合格していた先輩から総まくり講座の利用をすすめられた点にあります。
私はそれまで他の予備校の講座(以下「他講座」)を受講していたのですが、そのような先輩のすすめもあって当該講座を受講するに至りました。
既に他の予備校の講座を受講していたため、他講座で不足していると感じた部分に関して特に力を入れました。
例えば、➀他講座には存在しないが当該講座には存在する論証を特に押さえること、➁深い理解ができていない論点について注意深く読み込むこと等について力を入れました。
➀についてですが、該当する論証が掲載されている頁には付箋を貼り、直前期に見返しがしやすいようにしました。➁についても、➀と同様に付箋を貼って見やすくしていました。
他にも、他講座の論証では少し不安であり、かつ、その論証の修正が自分では難しいと判断した論点についても当該講座を参照させていただきました。
民法では、他人物賃貸借における他人物賃貸人の相続に関して出題されました。
この論点については当該講座においても直接掲載されているものではないですが、他人物売買と相続という類似論点は掲載されていました。
そのため、この類似論点については当該講座を用いて学習していましたので、この論点を応用し、冷静に問題に取り組むことができました。
憲法では、憲法答案の型に関して分かりやすく記載されていた点及び違憲審査基準の当てはめの処理手順について分かりやすく記載されていた点が役に立ちました。
憲法答案の型は何となくは理解していましたが、当該講座の利用によってよりしっかりと理解することができ、形式面に関して不安を抱くことなく本番に臨むことができました。
違憲審査基準の当てはめの処理手順については、目的審査及び手段審査における考慮事項について詳細に記載されており、とても役に立ちました。
例えば、目的審査においては目的の重要性や必要不可欠性を検討する必要があると思うのですが、私は両者の当てはめの仕方の違いについてあまり理解ができていませんでした。しかし、当該講座には両者の当てはめの違いについて詳細に記載されており、この違いを意識して学習に臨むことができました。
民事訴訟法では、判例の論理を答案上にどのように落とし込むかについて詳細に記載されており、規範だけでなく、当てはめの仕方についても詳細に知ることができました。
各論点の論証については他講座の利用や独学でまとめていたのですが、同一論点に関して複数パターンの判例が存在する場合の当てはめレベルの処理手順のまとめについてはなかなか手が回らない状態でした。そのようなときに当該講座は大変参考になり、効率よく見返すことができました。
全科目とも論証の網羅性が非常に高く、大体の論点についての論証は記載されており、本番に対する不安をかなり減らすことができました。
また、単に論証が列挙されているだけでなく、科目ごとにおける答案作成の注意点・権利や制度の外観・問題の所在(なぜそのような論点が出てくるのか)・当てはめレベルの処理手順について詳細に記載されていました。
そのため、単に論証を暗記できるにとどまらず、論証を本質的に理解し、また、一つの論点について問題の所在・規範定立・当てはめまで効率よく学ぶことができました。
司法試験を受験するまでは多くの時間がかかり、心が折れそうになることもあるかと思います。私は、周りの友人が様々な経験を積んでいる中、常に勉強中心の生活を送り続けていたため、周りと比べて落ち込むことも多かったです。
しかし、今回令和6年司法試験に合格することができ、大きな自信がつきました。これからは、勉強以外のことについても楽しんでいけたらなと思っています。
司法試験は、正しい方向性の勉強を必要な時間継続していけば、合格することはそこまで難しいものでもないと思います。今勉強で辛い思いをしている方も多いと思いますが、合格することができたら大きな自信がつくと思います。
辛いときには誰かに頼りつつ、皆さんの持つ夢に向かって頑張ってください。