加藤ゼミナールについて

模範答案を読み込み本番を見据えた答案のかたちをストック!

プロフィール

Y.K 様
他学部 卒業
法科大学院(未修) 卒業
令和6年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

論文 500番台

公法系 120点台(A、A)
民事系 160点台(A、C、A)
刑事系 110点台(A、B)

 

講座を選択した経緯・理由

試験前日まで復習したいと思っていたため、年度・科目別に持ち運びできる穴あき式が便利だと思い購入を検討しました。

加藤ゼミナールはセール価格(購入時)になっていて他の予備校講座と比較し安価であったこと、先輩の評判がよかったことから、受講を決めました。

 

講座・教材の使い方

本格的に司法試験対策に着手できたのは直前3か月でした。

他学部出身で予備校教材をほぼ利用したことがなく、ロースクールの予復習で学習を進めていたことから、学説の理解はあるものの網羅的なインプットが不足しており、さらに採点実感を読んでもどう答案を書いたらよいかイマイチわからない状態でした。そのため、4月模試の成績はまったくの合格圏外でした(D評価)。

圧倒的に対策時間が少ないことは自覚していましたので、判例や学説理解はロースクールの講義ノートに任せることとし(それ以上は深入りしない)、加藤ゼミナールの司法試験過去問のランキングと合格体験記を参照した過去問対策中心の勉強計画を立てました。

具体的には、できるだけ短期対策した方の合格体験記を参考に、2か月間で全科目の総復習しつつ過去問をベースとした一元化ノートを完成させる方法をとりました。

過去問は、過去問演習が役立ちそうな刑事系は全年度分、公法系はAランクのみ、民事系は直近2~3年のみ、と濃淡を決めて解き進めることにしました。

全科目を通じて、答案構成+完全答案を読む(25分間)→採点実感と中上位答案を確認+復習(一元化ノートを作る)(25分間)を1セットとして取り組みました。

とにかく時間がなかったためフル起案は一度もしていません。ひたすら講座を精読し、「試験で問われていることに答える」感覚を自分のなかに落とし込むことを重視しました。採点実感と模範答案を見比べて本番を見据えた答案のかたちをストックするイメージです。

 

講座・教材が令和6年司法試験にどのように役立ったか

公法系

公法系は、模試の成績が特に悪かったものの(いずれもD評価)、加藤ゼミナールの論証集と過去問を中心に据えて対策をすれば点数が伸びそうな感覚を得ていました。

過去問Aランクの講義を視聴し、試験で求められる書き方を理解するように時間をかけて丁寧に復習しました。

模試の惨敗から焦りはあったものの、講義を丁寧に消化することで本番に求められる分量感やあてはめの論じ方などを理解することができ、単なる論点・論証の暗記にとどまらず試験本番で使えるような気付きを得ることができました。

公法系は暗記がもっとも役にたつ科目であると個人的には思っていますが(加藤ゼミナールの論証集がとても役立ちました)、実はそれらをどう使うかが難しい科目であるとも感じています。

試験本番ではロースクールで習う学説対立を事細かに論ずる時間はないため、問題文の整理が勝敗をわけると思っています。

加藤ゼミナールの講座では、問題文との向き合い方からレクチャーしていただけたので、本番でも落ち着いて事実を整理しながら、規範や審査基準と、あてはめや評価とがチグハグにならないように気を付けながら論ずることができたと思います。

民事系

民事系は、本番で同様の論点が出題されることは殆どないため、正直過去問はそれほど重視しませんでした。

司法試験は問題数が多く現場思考問題が出題されがちであるため、時間切れにならないよう中上位答案を参考に分量感の確認を行いました。

刑事系

刑事系は、過去問から同様の論点が出題される可能性が高いため、全年度(Aランクのみ2周)演習しました。

とくに刑事訴訟法は、同様の論点が何度も出題されているため加藤ゼミナールの答案を復習ノート兼論証集として直前期用の一元化教材にしました。

自力で演習していただけでは採点実感を答案に活かすことができなかったのですが、完全答案を参考にすることで採点実感の指摘する書き方がだんだんとわかるようになってきました。

本番では疲れが出てしまい思ったペースで答案が書けず焦りましたが、加藤ゼミナールで最低限抑えるべきポイントを確認していたため、枚数は書けずとも大きく失点する結果にはならなかったのではないかと思います。

刑法は近年出題される学説問題の対策は難しいと思い、事例問題をいかにスピーディーかつ正確に処理できるかが勝負だと思いました。周りの受験生に書き負けることがないよう完全答案を参考に論証を確実に書ききる練習をしました。

また、本番に学説問題で頭を悩ませる時間を確保する必要が生じたときのため、中上位答案と採点実感を参考にコンパクトな論証やあてはめの書き方を確認しました。

本番でも予想通り未対策の論点も出題されましたが、事例処理のスピードがついていたので落ち着いて問題に取り組むことができました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

私は加藤ゼミナールの合格体験記を参考に過去問対策計画を立てましたが、これの何がうれしいかというと、その方法で実際に合格にたどり着いた人がいるという精神安定剤ができることです。

実は私は短答や選択科目は努力が追い付かず、かなり大きく失点をしています。それでも合格はできたのですから、「全部にうまく手が回ってなくてもなんとか合格にはたどり着いた者」の一勉強法としてご参考になれば幸甚です。

また、受講生の中にはロースクール生も多いと思います。ロースクールの講義は司法試験には過剰に思える部分もあるかと思いますが、今年度の司法試験でも講義ノートが役立った部分がたくさんありました。

あとは本試験に求められる答案に知識を落とし込む練習をするだけです。ぜひ加藤ゼミナールの解説と答案例を参考に自分なりの論じ方を思い描きながらロースクールの講義を復習してみてください。一皮むけた感覚が味わえると思います。

加藤ゼミナールはすべての解説と答案が本番で使えることを意識して作成されたものであるため、試験対策としての正しい道筋を示してくれる教材と思います。ぜひ活用して頑張ってください。