加藤ゼミナールについて

詳細なテキストと論証集で論証の使い方をマスター!

プロフィール

林 勇希 様

 

受講講座

 

成 績

総合 990点台 190位台
論文 480点台 210位台

公法系 119点(A、A)
民事系 155点(A、A、D)
刑事系 149点(A、A)
選択科目 60点

 

講座を選択した経緯・理由

ロー入試まで他予備校の論証集と予備試験過去問を中心に勉強していましたが、予備試験に2回不合格となったことで勉強方法の見直しの必要性を感じ、もう一度基礎から固め直したいと考えたため、全体を短時間でおさらいできる講座を探していました。

また、公法系を苦手としていた(前年予備試験:憲法E、行政D)ため、公法系の書き方を習得するため、参考答案つきの短文事例問題集を探していました。

総まくり講座は、論証が体系的に整理されていたこと、単なる論証だけでなくその使い方(必要に応じて当てはめ例や考慮要素まで記載がありました)まで盛り込まれていたこと、記述が出題趣旨・採点実感や著名な基本書に依拠していたことが決め手となって選択しました。

基礎問題演習講座は、単なる参考答案の解説にとどまらず、問題文の読み方や答案作成の試行過程にも言及されていたこと、総まくり講座との親和性が優れていたことから選択しました。

また、同時に司法試験過去問講座も選択しました。論証集等を読んで、より理解を深める必要があると思った論点については、当てはめや答案上の当該論点に行き着くまでの流れを過去問の参考答案で確認することを行なっていたのですが、これをするには論証集と参考答案の記載に一貫性があることが不可欠です。

加藤ゼミナールの過去問講座は、総まくり講座で教えられる答案の書き方や論証の使い方を忠実にトレースして書かれているので、この確認作業を快適に行うことができました。

 

講座・教材の使い方

総まくり講座・総まくり論証集

総まくり講座はマーク指示通りにテキストを加工した上で一度だけ受講しました。その後はどの科目も論証集を中心に使用し、常に目次といま見ているページを見比べながら、一つ一つの論証を体系的に理解することに時間を割きました。

総まくり論証集は、目次に全ての論証が反映されているため、この学習方法と相性がよかったです。

基礎問題演習講座

特に予習はせず講義を一度受講し、マークや講義内容をメモしていきました。

公法系は特に答案の型が重要となると思っていたので、特に憲法は分野ごとに型をストックできるよう答案例を繰り返し読み込みました。憲法に限っては論証集は補助的に使用し、基本的には基礎問題演習テキストの周回を中心に勉強しました。

行政法は、論証の使い方(あてはめ)が重要だと考えていたため、論証集で示されている抽象論(あてはめの視点・考慮要素)と、基礎問題演習テキストの答案例という具体例を結びつけることを意識して受講しました。

その後は基本的に論証集の周回に時間を充てました。

 

講座・教材が令和6年司法試験にどのように役立ったか

学習範囲全体の復習

総まくり講座と総まくり論証集の使用により、全体を見直せたこと、直前期に短期間で全体を復習できたことが司法試験に大きく役立ちました。

ロー入学以前はアウトプットを重視するあまりインプットの時間が十分に取れておらず、解いたことのある論点を含む問題とそうで無い問題で出来に大きくムラがある状況でした。総まくり講座の受講により、科目全体での体系的理解が進んだことで、そのようなムラを小さくすることができました。

また、近年の司法試験や予備試験では、(特に民事系などで)いわゆる論点が無いか、あっても条文の要件を淡々と検討することに重点が置かれている問題が増えている印象があります。

この点、総まくり講座のテキストや総まくり論証集は条文を重視した作りになっており、論証と条文の文言のつながりがわかりやすいため、自然と体系的な理解が促され、要件検討タイプの問題とも相性が良かったです。

論証の使い方の習得

総まくり講座や基礎問題演習講座の最大の強みは、論証の使い方を学べる点にあると思います。

例えば令和6年の司法試験行政法では違法性の承継が問われましたが、その要件一般論を示した判例は問題文に記載されていました。そうすると、違法性の承継の要件を覚えているかどうかでは差がつかず、それをいかに使いこなして問題文の事案に適用できるかという点が勝負になります。

この点、加藤ゼミナールの総まくり講座では、実体法的観点と手続方的観点という2つの観点があることにとどまらず、それぞれの中身について、採点実感を踏まえてさらに詳細な解説が加えられていました。

さらに司法試験過去問講座では、問題文のどの事情が、規範や考慮要素のどれにあたるのかまで指摘されていたので、規範という抽象と、問題文という具体のつながりをしっかりと整理することができました。

こうした勉強は独学では大変な作業になるので、これらの講座を取ることで大きなアドバンテージになったと感じています。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験や予備試験は過去問の蓄積が進むにつれ試験対策が確立されつつあり、独学での合格はハードルが高まっています。しかし裏を返せば、正しい勉強を適切な時間をかけてすれば、合格への道はかなり舗装されたものになっていると思います。

加藤ゼミナールの講座や教材は、正しい勉強を教えてくれます。あとはそれを愚直に繰り返すことが、合格への近道になるはずです。