藤原 愛 様
名古屋大学法学部 卒業
京都大学法科大学院(既修) 在学
令和6年司法試験 合格
総合 893.21点 701位
論文 434.40点 732位
公法系 106.76点(C、A)
民事系 175.11点(A、C、A)
刑事系 93.55点(A、D)
選択科目 58.97点
選択科目の対策は後回しになりがちで、またロースクール入試科目でもなかったため特に文章作成の面に関しては司法試験2ヶ月前になっても苦手意識が拭えず漠然とした不安感がありました。
さすがに何とかしないとな、と思っていても、選択科目の過去問等の参考答案はなかなか出回っておらず答案構成のやり方に困っていました。
その際偶々ホームページで労働法重要問題100選講座を見かけました。私はもともと知識のインプット、アウトプットともに実際の問題演習と参考論述例を用いて勉強を行っていたので、「これだ!」と思い、試験1ヶ月前に申し込みました。
司法試験直前期になると基本的には答案を書いたり出題趣旨・採点実感・参考答案を読んだり、論証を暗記したりといった目を使う勉強が多くなり、集中力を保ち続けるのは大変でした。
そこで数時間に1回、この労働法重要問題100選講座の講義を聞くことで、気分転換を行いつつメリハリをつけ、集中力を長持ちさせる方法を取り入れました。
講義を聞く際は、事前に自身で答案構成を行う時間はなかったため、予め問題文と次のページにある回答の方向性を読み、その上で1回の講義ですべて吸収するつもりで集中して授業を聞くようにしていました。
まずは集中的に72時間すべての講義を聞き終え、その後復習に移りました。復習では先輩から譲り受けた労働法の論証集(加藤ゼミナール総まくり論証集)の該当箇所に書き加える形で、100選講座で得た当てはめの方法や重要な視点、キーワード等をまとめていきました。
また100選講座の参考答案部分を切り取り、論証集の該当箇所のすぐ近くに入れるようにしていました。
まず何より、加藤先生が出題可能性を教えてくださったことが本当に有り難かったです。
先にも述べたとおり、私は試験本番2ヶ月前に重要問題100選講座に申し込んだのでテキストを周回することはできず、復習する時間もとても限られていました。そのような状況の中で加藤先生が「これはかなり出そうです」と仰っていた論点の書き方や構成、当てはめのキーポイントに重点を置いてメリハリのある勉強を行った結果、実際本番でもその重要論点が出ましたしあてはめにも自信を持つことができました。
また、実際の試験問題よりも簡易化されつつもポイントをとらえた問題と、本番でも参考にできる論述例で構成されたテキストだったため、試験直前期でも効率よく暗記および論述対策ができました。
講義動画も必要最低限でありつつ重要な点はしっかりと抑えた解説をしてくださったので、ポイントを絞って頭の中を整理することに役立ちました。
特に直前期に入ってくると、勉強計画,そして特に教材の選択が非常に重要になってきます。勉強方法に悩んで色んな教材に手を出しては後悔したりといった行動をとってしまうことも多いのですが、それでは時間的にも心理的にも追い詰められてしまいます(私もそうでした)。
まだ時間がある間は「お金かかるからやめておこうかな」と思ってしまいがちなことも直前期になればなるほど「やっておけばよかった」「時間がある間に講座受けておくべきだった」と思うので、この教材良さそうだな、気になるな、と思ったら早い時期計画を立ててやってみて欲しいです。
また、たとえ直前期に入ったとしても「これは受けておきたい」と思う講座等があるのなら、可能な範囲まででかまわないのでしっかりと計画した上で取り組んでみるのも良いと思います。
私自身この講座を受けるかはかなり悩みましたが、受講したことで解答に自信がつきましたし試験直前に最終確認する範囲も絞ることができたので、諦めなくてよかったと心から思いました。
また、(特に短答は)小刻みに目標を立てながら対策を進めていくことも非常に重要です。自主ゼミや予備校の模試等をフルに活用して、無理しすぎず一方で勉強ペースにムラのないよう過ごすのがおすすめです。
最後に、優秀な人達が沢山受ける試験なのでどうしても回りの声や成績が気になってしまいますが、決して人と比べることなく、一方で傲りすぎることもなく、自分の現状を冷静に見つめた上で全力でやりきって欲しいです。「
普通に勉強していれば周りが勝手に落ちていく試験だ」とゼミの先生によく言われていましたが、本当にそうだったと思います。その時の自分にできることをしっかりやりきれば良い結果がついてくると思うので、時には家族や友人に頼りながら最後まで頑張ってください!応援しています。