K.K 様
法科大学院(既修) 卒業
令和6年司法試験 合格
総合 860点台 930位台
論文 420点台 900位台
公法系 100点台(A、B)
民事系 140点台(B、D、B)
刑事系 120点台(A、D)
選択科目 50点台
私は、大学・法科大学院を通して予備校の講座を受講したことがなく、もっぱら基本書や市販の参考書をベースにして勉強していました。
しかし、自分の場合、アウトプットを偏重してインプットを疎かにしてしまい、昨年度の司法試験は合格点よりも70点以上足りない成績をとってしまいました。
基本的な法律知識に大きな穴があることが最大の敗因であると判断し、来年度の試験に向けてどのように効率的な学習を進めるか悩んでいたところ、友人から加藤ゼミナールのテキストの質が高いという話を聞き、受講することを検討しました。
実際にテキストのサンプルを見てみると、論証がコンパクトでありながら要点が必要十分にまとめられており、複雑で難しいテーマに対してもどのように解答するのが望ましいかというプロセスが明確に記載されており、非常にクオリティの高い教材になっていると感じました。
加えて、講師の解説も分かりやすく、講義時間も短くまとめられているので、勉強時間が限られている自分にとって非常に相性が良いと思い、最終的に受講を決めました。
私はまず、マーク指示に従って総まくり論証集に一通りマークした後、PDFでも見られるようスキャンした上で、iPadで書き込みができる形にして講義を受講しました。
講義中は講師が重要だと指摘した部分をテキストの余白内にメモし、後でいつでも振り返ることができるように心がけました。
また、講義を受講した後に自分の持っている基本書や問題集、大学・法科大学院のレジュメやノートなどを参照し、個人的に大事だと思った部分についても適宜テキストに書き込んだりしました。
今年の2月中頃に上記の学習を終えて、それ以降はテキスト・論証集でマーカーを引いた重要部分の暗記やこれまでに解いた問題集の復習、過去問の答案作成に努めました。
昨年は知識の定着がおぼつかず、答案構成も時間がかかってしまいましたが、講義を受講してからは必要な知識のインプットがほとんど完了していたため、スムーズに問題をこなすことができたように思います。
総まくり講座を通して一通り知識のインプットを済ませていたので、出題された問題に対してどのように解答すべきか比較的スピーディーに把握することができたように思います。
特に今年度の刑法では、事後的奪取意思が生じた場合の強盗罪の成否、キャッシュカードの暗証番号を聞き出した場合における強盗罪の成否、未遂犯と不能犯の区別、共犯の要素従属性、共同正犯の正当防衛の成否等のテーマが出題されましたが、いずれも論証集でA・Bランクに指定されている重要論点だったため、正確に定義・趣旨・規範を書くことができ、高い評価を得ることができたと考えています。
司法試験に必要な知識・論点がすべて論証集に一元化されていたため、試験直前や休憩時間中はひたすら論証集を読み、解答のポイントを最終確認するだけで十分事足りました。
何より、教材の質が高く、内容面も非常に充実していたため、インプットを完成させることで司法試験合格レベルの答案を十分に書き切ることができるという自信がついたのが、大きな強みになりました。
司法試験は、出題範囲が膨大であり問われる内容もレベルの高いものが多い、難易度の高い試験です。また、試験までの勉強時間も限られているため、計画的かつ効率的な学習を行うことが何より大事だと思います。
私は、1回目の受験が不合格だったこともあり、精神的に辛いと感じる時期がしばらく続きましたが、現状の課題を分析して着実に自分のペースで勉強を続けることで、無事合格することができました。
司法試験に合格する前と合格した後とでは、見える世界も大きく変わります。皆さんも、自分の力を信じ、最後まで諦めることなく、合格を目指して頑張ってください。