加藤ゼミナールについて

過去問講座のやり込みで合格答案のレベル感を体得!

プロフィール

K 様
京都大学法科大学院(既修) 在学
令和6年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 800点台 1300位台
論文 390点 1300位台

 

講座を選択した経緯・理由

私は、他の予備校の基本講義(約400時間)を受けた後に、同予備校の短文事例問題集を周回し(約900時間)、法科大学院入試に合格しました。

しかし、法科大学院入学後は上記勉強法で成績が伸び悩んだため、司法試験の過去問の学習をしようと考え、参考答案の入手を試みました。

司法試験の過去問についてどこの予備校の答案を参考にしようか迷っていた際に、法科大学院の成績優秀な友人が加藤ゼミナールを勧めており、サンプルテキストを見ても読みやすく頭に入りやすい答案であったため、司法試験及び予備試験の過去問講座を申し込みました。

司法試験受験者は予備試験の過去問にはそこまで手を出していない印象ですが、司法試験では予備試験で過去に出題された問題の類題が多々出題されており、その論点への対応力をより強化出来るよう予備試験の過去問講座も申し込みました。

 

講座・教材の使い方

基本的知識の学習及び短文事例問題を仕上げた後に、本講座を使いました。

まずは過去問の問題文を読み、答案構成をし、本講座の参考答案と自身の答案構成との相違を確認し、問題文を読んだら参考答案が頭に浮かぶ程度に参考答案を読み込むという作業を繰り返しました(司法試験、予備試験合計600時間程度)。

5周くらいしたら問題文を見た瞬間に問題となる論点や論証、評価すべき事実等が頭に浮かぶようになりました。

 

講座・教材が令和6年司法試験にどのように役立ったか

まず、私は本講座を十分に仕上げる前、司法試験3ヶ月前に受けた某予備校の模試でE判定を取っており、順当に行くと不合格となるような成績でした。

このままではまずいと思い、司法試験直前は本講座のテキストを徹底的に読み込み逆転合格をすることが出来ました。

以下、具体的に本講座の良かった点を記載します。

参考答案の入手

司法試験の過去問はよく自主ゼミを組んで答案を作っている人が多かった印象ですが、かなり実力がないと出題趣旨に沿った答案に辿り着くことは難しく、また時間もとてもかかるため、個人的には効率が良い方法とは思いませんでした(これは合格ラインを超えるレベルの話のため、既に合格ラインを超えている人がより高順位を目指して行うのであれば良い方法かと思います)。

本講座では時間をかけずに出題趣旨に沿った答案例を入手することが出来、効率的に学習を進めることが出来ました。

また、加藤ゼミナールの参考答案は三段論法がしっかり守られていることから答案がとても読みやすく、実際の過去問の答案を作る際の問題提起、規範、あてはめのバランス、合格答案のレベル感を学ぶことが出来ました。

司法試験の問題への慣れ

最初は司法試験の問題文の長さに面食らっておりましたが、何度も司法試験の問題文を読むことにより、問題文の長さや問題の流れ、雰囲気に慣れることが出来ました。

また、出題趣旨と答案例の対応が記載されており、出題趣旨を答案に落とし込むイメージをすることが出来ました。

論点の網羅性

私は司法試験の直近3ヶ月は、基本7科目の論文の対策としてはあまり時間がなく、本講座のテキストを読み込んでいるのみでした。

それにも関わらず、本試験で過去問と似たような問題はなかったと感じたのは商法の各問題と民事訴訟法の設問2のみで、それ以外は過去問に出題された内容を一定程度仕上げていれば合格水準の答案が書ける内容の出題でした。

そのため、過去問学習による司法試験への貢献度はかなり大きいかと思います。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

勉強法

司法試験の勉強方法は色々な情報が出回っていますが、短文事例問題及び過去問と同じ論点について十分な答案を書くことが出来れば、司法試験の合格ボーダーは十分超えることが出来ますし、効率的に合格レベルに達する方法かと思います(私は短文事例問題集と過去問以外はまともに勉強していませんでしたが、本試験で1科目問題文を読み間違え、普通の人ならばしないミスで大失点を犯したにも関わらず、無事合格することが出来ました)。

特に、法科大学院に在学中の方は授業の予習等のプレッシャーがあったり、自主ゼミを行うのが主流であるため、自分のペースで自分が思う司法試験向けの学習がしやすいとは言えないのが現状かと思います。

しかし、多くの方にとっては司法試験の合格が最重要事項かと思うので、周りに流されることなく強い心を持って自身の合格に最も有効な勉強法を行うことをお勧めします。

直前のメンタル管理

直前の模試等の成績が低いと、かなりメンタル的に辛いかと思いますが、そこからでも全然逆転合格することができます。

むしろ、直前は少し悪いくらいの方が油断せずに本番まで走り抜けることが出来るため、加速装置を得ることができてラッキーくらいの気持ちで良いと思います。

試験当日のメンタル管理

司法試験は中日含め5日間に渡って行われるため、心身ともにかなりしんどいかと思います。

私の中日前の2日目の最後の科目の民事訴訟法は疲れのせいか問題文を読み間違え、普通の人がしないような頓珍漢なミスをしてしまい、それを引きずり中日や最終日の短答の前日は思うように勉強が出来ませんでした。

また、最終日の短答の最後の科目の刑法で、最後の科目ということで油断したのか、消しゴムを出すのを忘れてしまい、幸いマークを間違えることがほぼなく影響はほぼなかったのですが、1問最初にマークした番号と変えたい箇所を変えることが出来ず、変えたい方の番号が正解であったため、実質的に2点失点しました。

このように、当日、特に2日目の最後と最終日の最後は気を抜くとこのようなミスが普通に起こり得ますので最後まで気を抜かず、また途中で大きなミスがあっても十分に合格できますので落ち着いて試験を受けてください。