I 様
東京都立大学法科大学院(既修) 在学
令和6年司法試験 合格
選択科目 59.70点
私は、令和6年度の司法試験の法科大学院在学中受験の前年度である令和5年度に予備試験を受験しました。
一次試験の短答を突破し二次試験の論文試験を受験しましたが、基本7法の勉強にばかり時間を割いていたのもあり、労働法ではどの条文を使うのかすら本番では分からず散々な出来でした。
予備試験の受験を経て、労働法について危機感を強く感じました。しかし、労働法は必要な勉強量は多いものの、しっかり勉強したら点数が高水準で安定するということも肌感で分かっていました。
そこで、網羅性が高くかつ考慮要素ごとの当てはめの仕方まで網羅できる、再現性ありきで高水準の答案を書けるようになるような教材をやることが本番までに必要だと思いました。
そして、「労働法重要問題100選講座」というタイトルから網羅性が担保されていること、知人から加藤ゼミナール様の他の科目の教材を見せてもらった際、当てはめまで詳しく書かれていたこと、さらに、教材作成者の加藤喬先生が司法試験で労働法1位の成績をおさめているという実績の信頼性から、本講座がそのような教材にピッタリ該当すると思い、本番までにやり込むことを決めました。
1周目は、解答を見ずに請求を立てられるか、使う条文を当てられるか、規範は思い出せるかという大枠部分のみ自分で考えてから、参考答案を開いて熟読するということを行いました。
2周目は、1周目と同じことをした上で、その場で規範の短期記憶を行いました。
3周目は、2周目でも大枠を当てられなかった問題に絞って取り組み、穴をなくすようにしました。
4周目以降は3周目から時間を置いて、設問の大枠を思い出すとともに規範だけでなく当てはめの考慮要素と当てはめの文章も記憶するように頑張りました。
設問1では管理監督者の該当性、在籍日要件の合理性、退職金全額不支給の可否、設問2では義務的団交事項、誠実交渉義務、支配介入と典型論点が出ました。
どれも本教材に処理の方法が載っているものであり、請求を立てる段階、条文の文言から規範を立てる段階、当てはめの段階それぞれで本教材の解答例を思い出しながらうまく書き上げることができました。
自分の受験を通して、1回の受験で受かり切ろうとすること、1回の受験に全てを捧げる「覚悟」が大切だと痛感しました。しかし、棍詰めるとかえって学習が非効率なものに陥る危険もあるため、適度な息抜きも必要だと思います。
受験生の皆様が、覚悟と適度な息抜きの両輪で、試験を迎え討てるよう応援しております!