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時間的制約に負けない!社会人 予備試験後の司法試験合格戦略

プロフィール


佐藤 大央 様
令和6年予備試験 合格
令和7年司法試験 合格

 

受講講座

  • 基本7科目の総まくり論証集2024
  • 司法試験過去問講座2024(7科目)

 

成 績

総合 894.82点 702位
論文 440.47点 748位
公法系 101.44点(B、B)
民事系 181.57点(A、A、B)
刑事系 109.93点(A、B)
選択科目 47.52点

 

講座を選択した経緯・理由

私はフルタイム勤務の社会人です。

10年以上前に1年間、別の予備校の基礎講座を受講しましたが、業務や家庭の事情で勉強時間を捻出できなくなり法曹の夢を諦めていました。

しかし、2023年3月より勉強時間の捻出が可能となったため勉強を再開し、2024年の予備試験に合格しました。

しかし、合格発表後、再び可処分時間が減少し、学習対象をより絞る必要が生じました。

予備経由で合格された方や不合格となってしまった方のブログ等から、学習対象は過去問に絞るべきと考えました。

加藤ゼミナールの過去問講座を選んだ理由は3点有ります。

1点目は、予備試験後の懇親会で司法試験合格者の先輩がお薦めしていたこと。

2点目は、予備試験の論文で憲法が壊滅的だったため、公法系に強いといわれる加藤ゼミナールで学び直したかったこと。

3点目は、答案例の全てを加藤先生が作成されており、全科目通して先生の書き方のコツを吸収できると考えたことです。

理由としては、特に3点目が大きく、全科目に共通する書き方といった汎用性のあるものを吸収したいと考えていました。

 

講座・教材の使い方

民法以外については、全年度について、古い年度から開始し、答案構成→解説の流れで受講しました。

民法は、過去問の重要性は低いと考えAランクだけ受講しました。

その際、自分では思い付かないようなあてはめのフレーズは、論証に加え、フレーズもAnkiに入れて記憶しました。

テキストへの書き込みはほとんど行っていません。

民法は、過去問と同じ論点が出にくいとの情報から、Aランクの年度を2、3年分読み、自身の考え方が乖離していないことを確認するにとどめました。

決して講座が良くないわけではありません。

 

講座・教材が令和7年司法試験にどのように役立ったか

(1)全ての教科に共通して役立ったこと

① 私自身予備経由であり、法科大学院でしっかりと学んだわけではないため、学問的な正しさには言及できませんが、この講座を受講することで、試験で使える規範・考慮要素が学べます。

これをしっかりと記憶しておくことで、あてはめで使う事情を探しながら問題文を読み進めることができました。

② 出題趣旨・採点実感が整理されています。

そして、採用すべき考え方をもとに講座が作られています。

これは受講前には想定していなかった大変嬉しい誤算でした。

③ 現場思考問題の解き方が分かるようになります。

全科目を通して現場思考問題の考え方を何度も強調して教えていただけたため、本番でもそれを意識し解くことができました。

問題文の事情を使い切るつもりで解くと現場思考で言及すべき箇所が多く出てきますので、大変助かりました。

④  テキストには講座内容を含む合格に十分量の情報がつまっていました。

そのため、予備試験から司法試験本番まで、過去問以外のテキストは見ませんでした。

このテキストとAnkiに載っていない情報が出たら「現場思考問題」と割り切ることができました。

試験会場にも過去問講座テキストのみを持ち込み、ギリギリまで中位答案を読み込み、自分が書くイメージを固めました。

(2)公法系

恥ずかしながら、過去問講座を受講するまで、3段階審査のあてはめかたについてすら全く分からず、適当に書いていました。

しかし、この講座を受講することで、厳格や中間のあてはめを理解できました。

お陰様で本番でも、問題文の事情を答案のどこに反映すべきか、すぐ気付くことができました。

行政法でも、病院開設中止勧告の処分性に関する判例を講座で学んでいたため、決められた処理手順通りに処理できました。

この講座で学んでいなければ、公法はどちらもC以下は確実だったと思います。

(3)民事系

答案例では、理由がない限り三段論法が徹底されており、大変参考になりました。

また、それを徹底するための規範を学べたことが大変助かりました。

苦手な会社法の考え方も、お陰様で整理できたように感じます。

(4)刑事系

刑法では、共同正犯の書き方が整理でき、不安がなくなりました。詳細は省きますが、ここで学んだ観点から問題文を読むことで、機械的な処理が可能となりました。

また、刑事訴訟法では、自分では思いつくことが出来ないあてはめのフレーズが多く有り、Ankiに入れて多くを吸収できるよう努力しました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

これから司法試験を受験する方に、加藤ゼミナールの過去問講座は大変お薦めできます。

全て加藤先生が講義し、答案も加藤先生が作られているため安心感があります。

また、講座の内容も素晴らしかったため、もし今回不合格だった場合は、穴をなくすため基本7科目の総まくり講座を受講しようと考えていました。

この講座の内容を出来るだけ吸収すれば、多くの方々にとって、合格に大きく寄与すると考えます。