前澤 伸太朗 様
金沢大学人間社会学域 卒業
中央大学法科大学院(既修)在学
令和7年司法試験 合格
総合 834.98点 1099位
論文 412.56点 1102位
公法系 98.05点(B、C)
民事系 147.76点(C、B、A)
刑事系 107.48点(A、C)
選択科目 59.25点
私は、人間社会学域法学類でしたが、主に政治系について大学時代学んでいましたし、社会人経験から、法律については素人同然でした。
そんな中、法曹を目指すこととなり、一から法律を学ばなければならないことになりました。
法曹を目指すきっかけとなった知り合いのロースクールでは、加藤ゼミナールの評判が既に広まっていましたので、基本的な問題演習、良質な解答、Web解説がセットで、総まくり論証集もついてくる本プランを、法科大学院入試のために購入させていただきました。
それが、結果的に司法試験前までずっとお世話になる問題集、論証集となりました。
総まくり論証集は、皆さんが使用している一般の論証集のように、テスト前に暗記することや、判例の要約を再確認するために使用していました。
もっとも、基礎問題演習講座も法科大学院入試から、司法試験までずっと使用したため、令和7年司法試験までの各学習段階において、どのように役に立ったかを以下記載いたします。
法科大学院入試対策としては、そのまま使用できました。
私は、ほぼ初学者の状態だったので、解答、解説講義を聞きながら、同じ問題が出たら、加藤先生と同じ思考過程をたどりながら、なるべく同じ解答が書けるまで、繰り返し繰り返し使用していました(学習が進むにつれ、同じ思考を辿れていたと思っていたものは、似て非なるものであったと気づいていくのですが)。
在学中も、試験前、また、中央大学法科大学院には一群特講という毎週の起案があり、その際には、必ず試験範囲の基礎問題演習講座を見返すようにしていました。
大学の授業で、深い内容に触れてから、基礎問題演習講座の解答を見返すと、そのような発展的な内容にも配慮されつつ、模範解答が書かれていることに気が付くことができました。
また、大学の授業で厚く語られた範囲に飛びつきたくなるところを、思考の順序として、指摘すべき前提の条文やいかに問題になるかについて簡潔ながら丁寧に記載されている模範解答の質の良さに驚くとともに、それに気づくことができた自分の成長もわずかながら実感できました。
司法試験前にも基礎問題演習講座を1周しました。
確かに、司法試験の過去問はとても有用で勉強になったのですが、網羅性はそこまで高くなく、再度出題可能性が低い分野があることも否定できません。
そこで、試験前に1周したのは2つの狙いからです。
1つ目は、主要でない論点についての対策です。
主要でない論点について判例を見たり、授業で聞いたりしても、論文での書き方がイマイチわからないということが多いと思います。
そのような論点について、基本書判例を用いて深く学習する時間までとることができなかったので、基礎問題演習講座の解答を見ることで、書き方や思考の流れを再確認できました。
逆に、その書き方をみることで、判例の表現の意味や、授業での説明の不明点が解消できることも多々ありました。
2つ目は、主要論点の書き方の再確認です。
主要論点は、論点自体はわかっていることが多いため、その論証に飛びついてしまうこともあります。
しかし、その論点に行きつくまでに踏むべき過程が何個もあります。
それを落としてしまうことは他の受験生に差をつけられてしまうことに直結するため、最終確認をしていました。
もちろん私は、学校の授業のレジュメと、司法試験対策としての自主ゼミも活用していましたし、その2つがなかったら、決して合格点やそれに近い点数をとることができなかったと思います。
短文事例問題である基礎問題演習講座のみで、司法試験合格を保証できるわけではないかもしれません。
しかし、初学者段階、法科大学院在学の段階、司法試験前の追い込みの段階の各段階において、短文事例問題である基礎問題演習講座を活用することは、とても有用です。
おそらくこれを見てくれている方は、いろんなバックグラウンドがあって、司法試験・予備試験を受験するために、加藤ゼミナールを受講するか迷っている方だと思います。
私は、たまたま運よく司法試験に合格することができただけで、客観的なことは言えませんし、私のメッセージがお役に立てるかは定かではありません。
しかし、私の経験で言うなら、基礎問題演習講座、そして総まくり論証集は、勉強の最初期から、司法試験の日までずっと役に立った相棒のような存在になりました。
そして、皆様にもボロボロになった総まくり論証集を抱きしめ、「ここまで頑張ってきてよかった」と胸を張って泣ける日が来ることを心より願っています。
応援しています。