高橋 嶺王 様
司法試験予備試験 合格
令和7年司法試験 合格
総合 1060点台 80番台
論文 530点台 60番台
公法系 140点台 (A、B)
民事系 200点台 (A、A、A)
刑事系 130点台 (A、A)
選択科目 59.22点
私は、もともと加藤ゼミナールではなく、他の予備校に通っており、そこで基礎科目の講義を受けていました。
しかし、司法試験過去問講座については、加藤ゼミナールと比較したところ、加藤ゼミナールの方が圧倒的に優れていると感じました。
優れていると感じた点は、①出題趣旨・採点実感を踏まえた答案が作成されておりその精度が高いこと、②模範答案と中上位合格の答案が掲載されていること、③解説が詳しく引用がしっかりしていること、④解説が基本書と出題趣旨・採点実感をベースにしており一貫性があること、です。
他の予備校ですと、②の模範答案が論証の貼付けと軽いあてはめであることが多く、その点格別に優れていると感じました。
②の模範答案については大変参考になりました。
自学では、出題趣旨・採点実感を見てどこまで書いたら良いのか、こんなことまで書けないのではないかと不安になりがちですが、加藤先生が作成されている出題趣旨・採点実感をもとに作成された模範答案を見れば、その不安は解消されます。
私自身、答案での濃淡や試験戦略について大変勉強になりました。
加藤先生の模範答案を見ていたおかげで現場の感覚をつかむことができ、実際、本番でもこの程度のことが書ければAは来るなと判断できるくらいにはなりました。
例えば、憲法は6枚目の3行目くらいまでしか書いていませんが、点数はおそらく90点ほどでした。
基本的にはパソコンで司法試験過去問を起案して、それを基礎7科目司法試験過去問講座で確認するという形で教材を使っていました。
憲法・行政法・刑法・刑訴法はフルで起案をして、その他の科目については答案構成にとどめていました。
具体的には、フル起案or 答案構成→過去問講座の解説の確認→納得できないことを基本書で確認→自作の論証集に問題意識や論証を反映、という感じで1年分を最大4時間ほどかけてやっていました。
過去問講座はかなり解説が厚く、文献に当たるなどしていると消化に時間がかかると思いますが、根気強く取り組むことが大切です。
特に過去問講座をやっただけでは意味がないので、何かに反映させることを強くお勧めします。
時間のない方は、加藤先生が司法試験過去問ランキングを作成されていますのでそちらを参考にすることをお勧めします。
第1:出題内容との関連性について
行政法、刑法、刑訴法は司法試験の焼き直しが出たので、参考になりました。
講義でも、行政法・刑訴法は特に同じ問題がでやすいということで、判例の理解を完璧にしていました。
第2:方法論について
憲法の答案の書き方は特に参考になりました。
憲法は講義だけでは一番書き方がわからない科目かと思います。
この点、加藤先生の答案は出題趣旨を参考にしながらも、受験生が本番で書く場合にぎりぎり再現できる内容で作成されており、かつ、三段階審査でない場合の書き方も出題趣旨・採点実感・基本書を踏まえて作成されているため、大変参考になります。
憲法については、司法試験過去問講座だけで演習は十分だと思います。
第3:教材について
テキスト・論証集には新しい判例の理解や受験界通説、試験傾向に合った理解が反映されているため、知識をブラッシュアップするために、非常に有益でした。
第4:おすすめ度
この教材は特に中上級者むけに本当におすすめです。
公法・刑訴法についてはこの本一冊あれば司法試験合格レベルまで引き上げてくれると思います。
もちろんこの本をただやるのではなく、この本をしっかり吸収することが大切です。
その方法は各々あると思いますが、何かに一元化することがおすすめです。
私は、大学院の1年生で予備試験に合格し、大学院の2年生で司法試験に合格しました。
両方の経験がある身からすると、本当にどちらの試験も精神的・体力的にしんどいと思います。そのお気持ちは痛いほどよく分かります。
わかります。
心折れそうな時もあると思います。
ただ、司法試験・予備試験ともに方法が確立されていれば難しい試験ではないと思います。
加藤ゼミナールはその方法論の一つとして、最良の教材を提供してくれる予備校だと思います。
教材をうまく使い、また、時間をうまく使い、自分の勉強スタイルを確立して頑張ってください!
応援しています!