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総まくり論証集×過去問講座で完成した答案力─未修からの合格

プロフィール

R.S 様
茨城大学人文社会科学部 卒業
東北大学法科大学院(未修) 在学中
令和7年司法試験 合格

 

受講講座

  • 司法試験過去問講座2024
  • 総まくり論証集2024

 

成 績

総合 882.84点 784位
論文 441.05点 739位
公法系  86.75点(C、D)
民事系  161.65点(A、A、D)
刑事系  127.50点(A、B)
選択科目(知的財産法) 65.14点

 

講座を選択した経緯・理由

私は、法科大学院に未修から入学し、2年の夏ごろまで法科大学院中心の学習を続けてきましたが、司法試験を受験するにあたり、過去問の対策が必要であると考えるようになりました。

複数の予備校を比較検討したところ、加藤ゼミナールの基本7科目の司法試験過去問講座は、平成18年以降の新司法試験のすべての出題を網羅しており、各年度ごとに出題問題・解説・模範答案が載っている点で、魅力的でした。

また、講座での解説が付いている一方で、テキストの解説も丁寧に記載されているため、講座を視聴できる環境にいなくとも、テキスト一冊で学習ができるという利点もあり、本講座を選択しました。

また、他の予備校と比較すると、価格がリーズナブルであったという点も選択するにあたって重視した点でした。

安い買い物とまではいえませんが、充実したテキストの内容を考えると、十分に費用対効果が見込まれるものだと思います。

加えて、従前から加藤ゼミナールの総まくり論証集にお世話になっており、論証集の内容に満足していたことや論証集と司法試験過去問講座の親和性といった観点も踏まえた選択でした。

司法試験に合格された先輩方や司法試験に向けて勉強している法科大学院の同期が使っていたということも理由の一つです。

 

講座・教材の使い方

司法試験過去問講座の使い方としては、自分なりに過去問を解いた上で、講座の解説を聞きながら重要な指摘をテキストに書き込み、その後復習をするという使い方をしていました。

自分なりに過去問を解くにあたっては、まず、近時の出題傾向を把握しておきたかったため、各科目ともに近時の出題から数年分を解き、その後、平成18年以降の出題を各科目満遍なく網羅できるように努めました。

問題数を重ねていくごとに、各年度の講座で解説された解き方のポイントを意識して、解答に反映できるようになっていったと思います。

講座の解説では、法的な知識はもちろんのこと、自ら解いたときには気づかなかった、問題文の読み方や答案の書き方などを把握するように意識していました。

「聞かれていることに答える」という話は、一見簡単なように思いますが、案外、試験問題に対応して慣れていく必要があり、対策講座は非常に役立ちました。

その後の復習については、時間が許す範囲内で、各年度ごとに規範、あてはめの重要な要素、問題文の読み方、答案の書き方などをノートに軽くまとめて、司法試験前に一度見返せるようにしていました。

他の受験生と差を付けられないようにするためには、問題文の読み間違いや類似した問題に解答できないことなどは可能な限り回避しなければならないと考えたため、日々の復習の段階から司法試験の直前を意識した準備をしていました。

自分なりにまとめるという行為は時間がかかるため、時間との兼ね合いを意識する必要がありますが、理解や記憶の定着には役立ったと思います。

 

講座・教材が令和7年司法試験にどのように役立ったか

まず、すべての出発点となる「問われたことにきちんと答える」という試験における必須行為を確実に行うということについて、過去問講座が役立ちました。

問題文の読み方、その問題文に対する解答の仕方を何度も意識的に訓練したことによって、本番でのミスを減らすことができたと思います。

また、問題文の読み方などと重なる点もありますが、出題傾向の把握といった意味でも非常に役立ちました。

各科目で複数の問いがどのような形で出題されるのかを事前に把握しておくことが試験における答案構成や適切な時間配分に役立ったと考えます。

さらに、答案の書き方一般についても過去問講座が役立ったと感じます。

法学の答案の書き方は法的三段論法に従って書くという共通認識はあるものの、試験戦略として、問われている事柄の重要性に応じて強弱をつけたり、重要ではない問いに対しては、規範とあてはめを混在させる形で解答するなどといった能力が求められます。

過去問講座の近時の出題数年分の解答例には模範解答と中上位答案がついており、より現実的に高得点を目指すにはどのような点を重視して、どのように解答すればよいのかを学習するのによい教材となったと感じます。

より具体的な話をすると、過去問を解いていたことにより、令和7年度司法試験で出題された類似問題等に対応できたというものもありました。

例えば、会社法の会計帳簿等の閲覧・謄写請求や行政法の病院開設中止勧告の処分性に関する判例は従前の司法試験にも出題されており、取りこぼすことなく指摘できたと思います。

また、現場思考力を問う趣旨の問題については、過去問講座で培った未知の問題に遭遇した場合であっても、答案に何かしらの表現をしてみるという意識が生きたと感じます。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験の勉強は、適切な勉強方法を探し出し、それを信じて続けるということが重要であると考えます。

その1つの選択肢として、加藤ゼミナールの各講座があると思います。

ただ、私自身は、法科大学院での学習を軸におきつつ、規範については、加藤ゼミナールの総まくり論証集を参考にし、司法試験の過去問演習は過去問講座にお世話になったという感じでした。

私自身の勉強方法の良し悪しは置くとして、今となっては、司法試験という資格試験に合格することが目標であれば、加藤ゼミナールの各講座を信じて勉強するというのも、1つの適切な勉強方法だったのではないかと思うところです。

適切な勉強方法が何なのか、自分にあった勉強方法が何なのかについては、様々な合格者の意見を参考にして、ご自身なりに探していただければよいかと思います。

最後に、司法試験に向けた学習は長い道のりになるかと思います。

長期間におよぶ学習には、心身の健康が欠かせないため、勉強時間の長短のみを重視せず、モチベーションの維持や心身の健康などにも気を配り、合格に向けて頑張ってください。