K.W 様
中央大学法学部 卒業
東京大学法科大学院(既修)在学
令和7年司法試験 合格
選択科目 65.53点
学部でも経済法の講義は受講していたのですが、論文対策は大学院に入るまで特にしていませんでした。
経済法は、知識として押さえる量が少ない反面、得点を稼ぐための試験的な要素が強く、基本書のみでの独学が難しい印象を持っていました。
そのような状況の中で、司法試験で経済法1位を取った実績がある加藤駿征講師の講義を取れば、試験で効率的に点数を稼げる思考過程が身に付くと思い、この講座を受講しました。
私は、経済法速修テキスト講座、経済法過去問講座を受講していました。
速修テキストは、実質的に論証集としても使えるコンパクトな一元化が施されていたので、これを一元化の軸としつつ、過去問講座でとにかく過去問を多く検討しました。
一元化の軸とはいっても、かなり完成度が高くまとまっているので、自分で何か書き加えるということはほとんどなかったと思います。
そして、単元ごとに、速修テキストで思考過程を確認し、過去問講座から単元に対応した論点の出題年を抜粋して検討し、試験的な着眼点を踏まえて速修テキストを再確認するというルーティンを繰り返していました。
・令和7年の司法試験の出題趣旨との関係について
事業者団体における競争制限等に関する意思形成に係る決定にどのようなものが含まれ得るのかという出題趣旨については、速修テキスト、過去問テキストで、検討の要点が分かり易く記載されており、そこで学んだ手順を実際の問題に応用するだけで処理することができました。
独占禁止法8条1号・4号の関係性についても、速修テキストにまとめられており、その理解で問題を検討すれば足りました。
それだけでなく、過去問テキストでは、事業者団体の該当性の認定や、「不当に」の解釈論の展開の仕方など、形式的な面についても、採点実感を踏まえた、点の取りこぼしがない論述の仕方を指摘してくれているので、そのような些細な失点を防止することができたという点も、得点を稼ぐうえでかなり役立ったと思います。
それ以外の、正当化事由の事実の抽出やあてはめなどについても、過去問テキストで、実際の問題についてどのように食らいついて評価をすれば点が稼げるのか、圧倒的な練習量をこなせていたので、本番でも苦労することなく検討しきれたと考えています。
最後に、設問2については、市場画定が難しい問題だったと思いますが、速修テキストや過去問テキストでの検討で、小手先のテクニックだけではなく、市場画定についての基礎的な理解も盤石にできていたので、事案と正面から向き合って、適切な検討をすることができたと考えています。
それ以外の、条文の適示から要件解釈、あてはめの方法にこの講座がかなり役立ったことは、上記と同様です。
このように、速修テキストの網羅性の高さと過去問テキストの点を稼ぐための徹底的な解説の豊富さの最強コンビによって、近年難化傾向にある経済法においても、安定した高得点を獲得することが出来たと思います。
ここまで、試験的に役立つ講座は他にないと思うので、ぜひこの講座を受講することをおすすめします。
経済法は、暗記量が極めて少なく、一回思考過程をマスターしてしまえば、安定して高得点を狙えるタイムパフォーマンスの良い科目だと思います。
他方で、試験的な練習がかなり重要で、基本書を熟読するような勉強とは相性が悪い科目であるとも思います。
そこで、効率よく、かつ、質の高い試験的な勉強ができるツールが重要となってきます。
加藤ゼミナールの速修テキスト・過去問講座は、このニーズを満たすかなり完成されたものだという印象を抱いています。
新制度によって、予備試験経由でなくても受験までの年数が短縮化されている中で、選択科目に割く時間を削減することはかなり合理的な選択だと思います。
そのため、経済法を選択することを検討している方は、ぜひ上記講座で、安定した高得点を叩き出せる状態を目指してみてはいかがでしょうか。
皆様のご健闘を心よりお祈り申し上げます。