
村上 容基 様
大阪大学法学部 卒業
大阪大学法科大学院 既修 在学
令和7年司法試験 合格
総合 913.39点 585位
論文 452.79点 605位
公法系 97.74点(C、A)
民事系 179.01点(A、B、A)
刑事系 108.93点(B、A)
労働法 67.08点
ロースクールに入学した直後、同じ自主ゼミの友人から「加藤ゼミナールが一番いい」と強く勧められたことが、加藤ゼミナールを知ったきっかけでした。
当初は別の予備校の講座を受講していましたが、知識の一元化や答案の書き方について自信を持てずにいました。
そして、友人に実際に加藤ゼミナール教材を見せてもらい「これなら論文の伸び悩みを解消できる」と直感したことから、思い切って乗り換える決断をしました。
総まくり講座・基礎問題演習講座・司法試験過去問講座を購入したのは、「この教材と方法論なら必ず合格に近づける」と確信したからです。この決断が、自分の学習の転換点となりました。
まず、総まくり講座では、基礎応用完成テキストに、指示どおりマーカーを引き、その後に講義動画を1.5倍速で視聴しました。
動画の内容は完成テキストに書き込み、のちに総まくり論証集をつかううえでの辞書として作り上げました。
続いて基礎問題演習講座に進みました。ここでは起案や答案構成はあえて行わず、「問題を読む→解説を読む→重要部分を総まくり論証集に集約する」という流れを徹底しました。
特に刑訴・行政法・民訴・会社法では、良質なあてはめを全て論証集にまとめる作業を行い、「自分が本番で使えるあてはめ集」が蓄積されていきました。
基礎問題演習講座自体は1周しかしていませんが、その内容を総まくり講座に一元化していたため、直前期にも効率よく反復できました。
司法試験過去問講座では、数回のみ起案を行い、あとは答案構成と講師の解説を丁寧に確認する学習方法を採用しました。
ここでも重要な視点やあてはめの示し方は全て論証集に書き込み、3講座の内容を一つの教材に統合していきました。
司法試験過去問講座は問題文の読み方から具体的に指針を示していただけるため、試験への向き合い方そのものを身につけることができたと感じています。
令和7年司法試験では、加藤ゼミナールの教材との的中が非常に多く、「やったところだ」という感覚を何度も味わいました。
公法系では、①在外国民選挙権訴訟、②病院開設中止勧告の処分性、③土地区画整理事業計画の処分性、いずれも基礎応用完成テキストでAランクとなっており、基礎問題演習でも繰り返し扱われていました。
そのため論点抽出に迷いがなく、答案構成もスムーズにできました。
また、司法試験過去問講座で病院開設中止勧告判例・土地区画整理事業計画判例の射程について学習していたため、単なる結論提示ではなく、射程の分析を盛り込んだ説得力のある答案を書くことができ、周囲と差をつけられたと実感しています。
民訴では、論証集に「固有必要的共同訴訟と通常共同訴訟の区別」「遺産確認の訴えにおける確認の利益・当事者適格」「法的観点指摘義務の処理」など整理されていたため、試験当日も規範の書き出しから当てはめまで迷いなく進めることができました。
刑訴では、逮捕に基づく捜索差押の方法や当てはめの仕方について、基礎問題演習講座・司法試験過去問講座ともに丁寧な解説があったため、事案に即した具体的な当てはめを書くことができました。
会社法では、検査役選任請求の株主要件に関する判例を整理した規範が論証集にあり、しかも「この規範は他の株主要件にも応用可能」と明記されていたため、会計帳簿閲覧請求における株主要件の問題で、この汎用的な枠組みを本番でそのまま使うことができ、差がついたと感じました。
また、総まくりテキスト・論証集には新しい判例や受験界通説が反映され、ランク付けやマーク指示のおかげで直前期にメリハリをつけて復習できた点も大きな武器になりました。
司法試験過去問講座では、全科目に共通する現場思考問題への取り組み方について繰り返し解説してくれたため、現場思考問題や理解していなかった問題に直面していた時に落ち着いて対処することができました。
私は、加藤ゼミナールに出会えたことが、合格の最大の要因だと思っています。
もし以前使っていた予備校の教材だけで勉強を続けていたら、今年の合格はなかったかもしれません。
ロースクールに通っていると、教授に質問した際に予備校の理解が指摘される場面があり、不安になることもあると思います。
加藤ゼミナールの教材にも例外的にそうした部分が全くないわけではありません。しかし、それを踏まえても、「加藤ゼミナールをしっかりマスターすれば合格圏内に十分到達できる」と断言できます。
加藤ゼミナールの最大の魅力は、あてはめの仕方まで文章化されている点です。試験で本当に差がつくのはあてはめであり、「地頭」に依存しない再現性のある学習ができます。
私自身、論証集への一元化とあてはめの蓄積によって、試験本番でも迷わず筆を進められました。
これから受験される皆さんには、「教材を信じて、一冊を作り込むこと」を強くおすすめします。
不安になっても、正しい方法論を継続すれば必ず結果はついてきます。
皆さんの努力が実を結び、合格を勝ち取られることを心から願っています。