I.S 様
国立大学 法学部 卒業
国立大学法科大学院 (既習) 在学
令和7年司法試験 合格
総合 890点台 670位台
論文 450点台 570位台
公法系 120点台(A、A)
民事系 170点台(A、B、A)
刑事系 90点台(D、B)
選択科目 59点台
司法試験の半年くらい前に、ロースクールの後期の講義が落ち着いてきたため、経済法の過去問に取り組みたいと考え、経済法過去問講義を購入しました。
再現答案をみて勉強していましたが、書いている人がばらばらで統一感がなかったり、高得点の答案であっても再現答案であるため、ミスがあったりして、内容に不安がありました。
そこで、1位で合格された加藤先生がすべての問題の答案を書かれている点において、再現答案で勉強するよりも内容が信頼できると思い、受講しました。
経済法は過去問で出題範囲をすべて網羅できるとの意見を聞いたため、ABランクの過去問をすべて取り組み、その後Cランクの過去問を読み、答案の流れを確認しました。
まず、1周目で経済法の答案の型と規範を習得するために、問題提起、規範、事実、評価をそれぞれ異なる色でマーキングし、規範部分を記憶しました。
その後、解説を聞きました。解説において、市場を図示すること、具体的なあてはめの書き方、本件の事情では問題となっている行為がどう市場に影響を及ぼすかをあてはめで示すことの説明がありました。
それらの方法論を実際にできるようにするために図を書いたり、当てはめだけ実際に答案を作成したりしました。
最後に、不公正な取引方法の条文選択を間違えるのではないかという不安があったため、条文選択の練習のみ行いました。
そして、以下の内容を授業の解説において意識して聞いていました。
問題文の事情や当てはめの分量に応じて規範をフルスケールで書くべきか、それとも短縮して簡略化して書くべきか。
市場を図示することで正確に把握すること。
本問においてポイントとなる特殊事情があるか、それが問題となっている行為によって市場にどう影響するかを考えて、あてはめを書くこと。
出題趣旨や採点実感で特に強調されている部分の解説。
今年は第2問目で拘束条件付き取引が出題されましたが、条文選択で迷いました。
過去問講座の解説において、受験生が条文選択で迷い、複数の条文が出てきた場合には、正解でなくとも、ある程度の点数が与えられると聞いたため、落ち着いて、本問でも間違いではないと思うし、一般的な規定だから問題ないだろうと考え、拘束条件付取引で構成することができました。
過去問講座において、市場を図示して、問題となっている行為がどう市場に影響するかということを当てはめで書くようにしていたので、あてはめの部分でもある程度点数が採れたと思います。
経済法は、覚える規範の数は少なく、答案の型も決まっていると思いますが、当てはめの分量が多いため、過去問を解くことによりあてはめをしっかり書けるように練習することが大事だと思います。
具体的には、流通経路や商品や地理的範囲の事情に注目して市場を把握して、問題となっている行為や条件が市場にどう影響するかということを具体的に書くことが大事だと思います。