玉置 菜々美 様
学部成績:GPA3.64(3年前期まで)
名古屋大学法科大学院既修コース(特別選抜)
私が明確に法曹の道を目指そうと決意したのは学部3年の春でした。
大学の法曹コースに登録だけしてある状態で、授業で扱っていない分野や教科については知識がなく、どうすれば入試に間に合わせることができるのかをインターネットを使って調べました。
調べるなかで様々な予備校や受験指導団体があることを知りましたが、そのなかでも加藤ゼミナールを受講したいと考えた理由は、以下の3点にあります。
1つは、カリキュラムの説明が分かりやすかったことです。
予備校を比較検討していると、同じ予備校のなかでも多数の講座が用意されていて、自分にとって受講すべきものと不要なものが分からないと感じることがありました。
加藤ゼミナールの法科大学院対策では、基礎応用完成テキストによるインプット、基礎問題演習テキストによるアウトプットというわかりやすいカリキュラムが用意されていて、説明を聞いてすぐに合格までの道程を理解できました。
2つめは、加藤ゼミナールの法科大学院対策セットでは、教材・講義を加藤講師お一人が担当されているという点です。
教材間、講義間で一貫した学びを得ることができるという点は私にとって魅力的でした。
3つめは、総まくり論証集を完璧にすれば、司法試験合格までに必要な知識を十分に得ることができると考えたからです。
知り合いが総まくり論証集を持っていたので、それを見せてもらったことがあったのですが、司法試験の問題を解くうえで十分と思えるような記載が網羅的にあり、この教材を司法試験まで利用し続けることができるだろうと考えました。
私が法科大学院対策として主に利用したのは、総まくり論証集です。
私は本格的に勉強を始めてから入試までの期間が短かったので、どのような論点がどこにおいて問題となるのか、それに対する判例・学説の立場はなにか、ということを効率よく学ぶために総まくり論証集をとにかく音読しました。
また、スキマ時間にも勉強ができるようにするために、論証をあらかじめスマホのボイスレコーダーに録音して移動の時間に聞くようにもしていました。
また、論証集を見てわからない部分は、該当部分の基礎応用完成テキストの記述を確認したり、該当の総まくり講座を聞いたりして、正しく論点を理解することができました。
直前期は、論証集の中でもAランク論点や、マーカーが多く引かれている部分を重点的に確認することで、より効率的に試験対策ができたと思っています。
総まくり論証集は論点のランク付けやマークによって視覚的にも重要な部分が覚えやすいような工夫があり、重宝しています。
私は今まで法律科目の論文式試験を解いた経験が乏しく、法律知識以前の問題として、どのような場面で論点が顕在化するのか、また各論点をどの順序でどの程度論じるべきか、という論文の答案の書き方が全く分かっていませんでした。
総まくり論証集や基礎応用完成テキスト、基礎問題演習テキストには、そういった処理手順や様々な問題形式に対応する理想的な論述の仕方が詳しく記載されており、論述力を高めることに大変役立ったと考えます。
また、総まくり論証集は広く試験に必要な知識に対応しており、それを周回するだけで入試に必要な知識を網羅することができたため試験対策の計画を立てやすく、短期間でも入試の対策を間に合わせることができたと思います。
学部の授業で好成績をとるには、各科目の各論点についての判例の立場、それに対する学説、または学説同士の対立など、深い知識を理解することが必要になると思います。
その対策のためには判例や基本書を読むことが考えられますが、加藤ゼミナールの基礎応用完成テキストは基礎知識や判例の引用・要旨、学説対立など学部の期末試験で必要となる知識が一冊にまとまっています。
そのため、学部の試験対策をするためのインプット教材として最適だと思います。
今回合格をいただいて、はじめは信じられないほどうれしかったです。
ですが、法科大学院への入学は司法試験合格への第一歩にすぎません。
法科大学院の授業は予習が大変で、なかなかその他の勉強に時間が充てられないとも聞きます。
なので、法科大学院の授業と両立して司法試験の対策を進めるためには、今回の法科大学院入試のように効率的な学習の計画を立て、それを実行するしかないと考えます。
これからは基礎問題演習テキストと基礎応用完成テキストを往復してインプットとアウトプットの基礎力をつけて、司法試験の問題に太刀打ちできるような力をつけていきたいと考えています。