K.S 様
中央大学 法学部卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修)在学
令和7年司法試験 合格
総合 790点台 1400位台
論文 390点台 1400位台
公法系 100点台(B、A)
民事系 150点台(C、A、B)
刑事系 80点台(A、E)
選択科目 40点台
私は、法科大学院入試までは大学の講座や他の予備校の講座を中心に学習を進め、司法試験科目の基礎的な理解や論文の書き方を身につけてきました。
しかし、行政法については、入試で使用しなかったこともあり、他の科目と比較して著しく学習が遅れていました。
大学・大学院の講義や他の予備校の講座は判例解説が中心で、論文答案を意識したアウトプットを行う機会がほとんどなく、行政法の体系的な理解も定着していない状態でした。
そのような状況のまま司法試験まで7ヶ月を切ってしまい、危機感を覚え、行政法の知識と論文の書き方を短期間で身につけられるテキストを探し始めました。
そこで、ロースクールの友人から「加藤ゼミナールの論証集は網羅性が高く、重要論点には参考答案も掲載されている」と聞き、興味を持ちました。
実際にサンプルを確認すると、論証がコンパクトでありながら、答案作成時に踏むべき思考プロセスや考慮要素、注意点まで整理されており、実践に直結する内容であると感じました。
サンプルの範囲だけでも理解が進み、自力では整理しきれていなかった論点が一気に整理された感覚があり、短期間で行政法を司法試験に対応できるレベルまで引き上げるためには必須の教材であると判断し、受講を決断しました。
行政法については、まず市販の基本書を通読し、大まかな全体像を把握したうえで、論証集を1周通読して理解を優先しました。
この段階では内容を暗記しようとするのではなく、「この論点は、何が問題になり、どのような結論と根拠を、どの順番で書くべきなのか」「なぜこの考慮要素を使うのか」といった思考の流れを意識しながら読み進めました。
2周目では、重要だと感じた語句や表現にアンダーラインを引いていき、判例の結論だけでなく根拠や考慮要素の理解も深めました。
3周目に入る頃には、過去問演習を開始しており、採点実感で注意喚起されていることや自分が勘違いしていた知識など、答案練習で気付いた点を論証集に書き込んだり、アンダーラインを追加したりしました。
結果として、論証集が自分専用のノートのような役割を果たし、試験直前期には行政法の総復習をこの1冊で完結できました。
知識を覚えるだけでなく、使えるようにするためには、読み込みとアウトプットの往復が不可欠だと実感しています。
特に役立ったのは、内容の網羅性と答案作成の思考プロセスが明確に示されていた点でした。
司法試験に必要な判例・論点が1冊に整理されていたため、この論証集を読み込むことで行政法の重要論点を効率的に網羅でき、学習の迷いが大幅に減りました。
また、規範や判断枠組みを覚えるだけではなく、各論点について「どの事実を拾うべきか」「どのような順番で当てはめるのが望ましいか」まで示されていたため、単なる知識習得にとどまらず、実際にアウトプットする力を養うことができました。
今年の司法試験の設問1では、原告適格の出題を予想していましたが、実際には平成17年判決に関する処分性が論点となりました。
同判決は、法効果性の要否をめぐって学説上の対立があり、判例と学説の整理を正確に理解しておくことが求められます。
私は、論証集に示された思考プロセスに沿って、まず処分性の定義を確認した上で、公権力性及び直接具体的法効果性の有無を丁寧に検討し、結論を導きました。
特に、法効果性について、判例の示す判断枠組みにも触れながら論述できたことは、判例を体系的に理解してきた成果であったと感じています。
設問 2 の処分の違法性を問う問題でも、論証集で示された思考プロセスに従い、一つずつ丁寧に当てはめを行ったため、迷うことなく答案を書き切ることができました。
今回の試験では要件解釈が中心となる問題が多く、これまでのように要件解釈と裁量の逸脱・濫用の検討を区別せずに処理していれば、十分な評価を得る答案は書けなかったと思います。
行政法については、基本書の通読、論証集の読み込み、過去問演習の三つを集中的に回すだけで、司法試験に十分に対応できる力が身につくと実感しています。
実際、本試験でも行政法は比較的安定して解答でき、一定の成果を得ることができました。
これから司法試験・予備試験を受験される方で、手持ちの論証集では網羅性や実践的な答案作成への落とし込みに不安がある方、あるいは特定の苦手科目を克服したいと感じている方には、加藤ゼミナールの論証集を強くおすすめします。
網羅性と実践性の両立という点で、司法試験に十分通用するレベルの教材であると感じました。
行政法に限らず、苦手科目を伸ばすためには「理解の抜けを自覚し、足りない部分を効率よく埋めること」が重要であり、その点で思考プロセスが明確化された論証集は大きな助けになります。
私はこの教材によって、苦手意識のあった行政法を短期間で得点源に変えることができました。
同じように苦手な科目で悩んでいるのであれば、受講を検討する価値は十分にあると思います。