松原 豊太 様
慶應義塾大学法学部法律学科 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 在学
令和7年司法試験 合格
総合 940.65点 400位台
論文 468.37点 400位台
選択科目 63.69点
労働法重要問題100選講座を選んだ理由について、司法試験対策において、主要科目は答案の書き方を示す教材やそのサンプルが多く存在するものの、選択科目にはあまりそのような教材がなく、具体的論点についてどのように答案を作成(論じる流れや当てはめ)すればいいのかがよくわかっていませんでした。
そのようなときに、友人から労働法重要問題100選講座の存在を聞き、それらを学ぶために当該講座を選択しました。
講座の使い方について、私は、労働法の主要な論点を一通り学習した後に、学習した論点をどのように答案に書けばいいか、自分の論点についての理解に間違いがないかをチェックするため、総復習の教材として用いていました。
また、本講座はかなり詳しい論点についても網羅しているので、自己のそれまでの学習でカバーできていない部分の補完としても用いていました。
本講座を購入したのは4月末であり、かなり直前期に利用していました。
まず、今年に出題された問題との関連について、今年は個別法において退職後の競業避止義務についての出題がありました。
この論点についても本講座には記載があり、考慮要素や書き方を把握していたため、本番で落ち着いて対処することが出来ました。
退職後の競業避止義務という論点はどの基本書や参考書等にも記載がある論点ではあるものの、メイン論点ではないため、細かい考慮要素や答案の書き方(当てはめ等)まで丁寧に記載しているものは少ないと思います。
実際、仮に私が本講座を受講していなかった場合、論点自体は知っているものの一つ一つの考慮要素や実際の書き方がわからず、かなり曖昧な答案になってしまったのではないかと思います。
本講座では、退職後の競業避止義務以外の多くの論点についても具体的な考慮要素を挙げており、ただ判例の規範を書くだけの他の答案と差をつけることができます。
また、本講座は単純な論点の書き方だけではなく、その前提として落としがちな知識についても設問を設けてくれている為、知識の確認としても用いることができます。
具体的には、労契法18条の有期労働契約の無期労働契約への転換などです。
労契法18条について、有期労働契約が無期に転換されるということは理解するものの、カッコ書きの適用の場合、具体的にどのような期間だとどのように適用されるかについて細かく理解している受験生は少ないように思います。
このように自分では雑に理解しがちな部分を問題形式で解説してくれている為、自分の今までの勉強に不足がないかを確認し、仮にあった場合はその不足を補完することが出来ます。
さらに、本講座は司法試験直前の総ざらいテキストとして非常に役立つものであると思います。
100問の問題が分野ごとに並んでいる為、自分の苦手な分野の問題を集中的に見ることができ、論文の問題集としてではなく、参考書のように活用することが出来ます。
また、問題は事案を簡略化しているものが多い為、一問ごとに事案を理解する時間が少なく、直前期などに総ざらいをしたいとき、簡潔に全体の知識と書き方を確認する教材として非常に優れていると感じました。
労働法は選択科目の中でかなり主流であり、民法に似ているといわれることもあることから、選択する方も多いと思います。
ただ、本番で主要論点が出た場合、その規範は受験生の大体が書けるものであり、その中で回りに差をつけるには請求の立て方が優れていることや考慮要素を挙げられていること、当てはめが優れていることが必要です。
これらの要素は本講座を活用すれば間違いなく習得可能なものであり、自分の労働法の能力を伸ばすことが出来ます。
また、先述の通り総ざらいテキストとして試験直前に見ることもでき、受験において非常に役に立つものです。
是非、本講座を用いて合格をつかみ取ってください、応援しています!