石原 遼大 様
大阪大学法学部 卒業
大阪大学高等司法研究科(既修)在学
令和7年司法試験 合格(在学中受験)
倒産法 61.17点
私はロースクール既修1年目前期の倒産法の成績で、阪大の評価基準上最も低い「C」を取得してしまい、自分の学習方法に大きな問題があるのではないかと強く不安を覚えました。
このままでは1年後に迫っていた司法試験に到底間に合わないと実感しながらも、どのように学習を進めるべきか全く見通しが立たず、途方に暮れる日々が続いていました。
そのような中、周囲の友人の間で高い評価を得ていた加藤ゼミナールの倒産法講座が新設されたと知り、これをきっかけに状況を変えられるのではないかと強く思うようになりました。
講座の教材である論証集が非常に使いやすく、実践的であると聞いたことも決め手となり、藁にもすがる思いでまずは論証集を購入することを決意しました。
これが、後に倒産法の成績が劇的に向上する第一歩となりました。
論証を1年間かけて徹底的に暗記する方針を貫きました。
私はすべての論証部分に緑色のマーカーを引き、赤シートで隠して覚えるという昔ながらの方法を採用しましたが、単純に反復するだけではなく、なぜこの論理構成が必要なのか、どのような事例で使うのかを意識しながら読み込むことで、深い理解につながりました。
直前期には、論証を自分の声で音声録音し、移動中や就寝前などの隙間時間にも繰り返し聴くようにしました。
耳で覚えることで記憶の定着が格段に良くなり、暗記の負担が大きく軽減されたことを実感しています。
また、講義で教わった知識のうち、論証集に明記されていないものについては、余白スペースに丁寧に書き足していきました。
判例百選に掲載されている重要部分についても、該当箇所に対応づけて追記することで、論証集そのものを倒産法の情報がすべて集約された一冊に仕上げました。
必要な情報を1か所に集めるだけで学習効率は大幅に向上し、復習の度に複数の教材を行き来するストレスから解放された点は非常に大きかったと思います。
令和7年司法試験の倒産法では、論証集の記載内容をほぼそのまま答案に流し込むことができました。
特に第1問は論証集に収録されていた論証がそのまま対応しており、学習の方向性が完全に正しかったことを試験本番で実感しました。
第1問
・設問1小問(1):34条1項、44条1項・2項に関する論証を論証集の文言を基礎にそのまま使用。
・小問(2):最判昭58・10・6(民集37巻8号1041頁)に関する論証を、論証集の整理に沿って記述。
・設問2小問(1):最判平24・10・19(集民241号199頁)の論理構成を論証集の記載どおりに活用。
・小問(2):最判昭61・4・3(集民147号489頁)に基づく論証をほぼ完全に再現。
第2問
・設問1小問(1):38条1項・2項の趣旨説明について、論証集の説明と講義内容を組み合わせ、問題文に即した形で適切に展開。
・設問3:再生手続開始決定が問われた際の答案の書き方について、論証集で示されていた解法に忠実に従って論述。
このように、論証集の内容が試験本番でほぼそのまま使えたことで、答案作成が非常にスムーズになり、時間配分にも余裕が生まれました。
倒産法で安定した得点を獲得できた最大の要因は、間違いなく論証集です。
もしこの体験記を読んでいる方の中に、倒産法の勉強方法がわからず悩んでいる方がいらっしゃれば、まずは迷わず論証集を入手し、暗記を始めることを強くお勧めします。
倒産法は専門性が高く、体系の理解に加えて細かな制度趣旨・判例知識が要求される科目ですが、論証集を確実に覚え、過去問を繰り返し解くことさえできれば、合格点には十分到達できます。
さらに高得点を狙うのであれば、講義内容や判例百選の要点を論証集に書き込み、論証の背景事情や制度趣旨まで理解することで、答案の説得力が格段に高まります。
しかし、それらはあくまで加点要素であり、論証集を固めることこそが一番の近道です。
なお、加藤ゼミナールの倒産法論証集はまだ受験界で完全に普及している教材ではありません。
その分、これを軸に学習するか否かで、最終的な得点に大きな差が生まれると感じています。
もちろん、予備校の教材に頼らずとも高得点を取る受験生はいますが、そのような方々は極めて少数です。
数千円という小さな投資で受験効率が劇的に向上することを考えれば、この教材を使わない理由はありません。
倒産法は民事系との横断理解を要求される難しい科目で、選択科目の中でも平均点が低めであることから、苦手意識を持つ受験生が少なくありません。
しかし、必要以上に不安を抱く必要はありません。
この論証集を使い、正しい方向で努力すれば、着実に得点できる科目です。
実際に私は、ロースクール前期C評価という最低ランクから、後期にはS評価にまで到達することができ、司法試験でも最終的に60点以上を獲得することができました。
これはひとえに論証集と深澤先生の講義のおかげであり、その効果は想像以上でした。
今から学習を始める方でも決して遅くはありません。
倒産法に不安を抱えているのであれば、ぜひ一度この論証集を手に取り、その力を確かめてみてください。