Y.S 様
令和7年司法試験 合格
選択科目 58.21点
倒産法は、選択科目ということもあり、試験対策にそんなに時間をかけることができない一方、それなりに点は取りたい科目でした。
そのため、私は、合格するためには「これさえ完璧にすれば、他の教材はいらない」と思える一冊が必要だと考えていました。
そんな中で出会ったのが、加藤ゼミナールの講座でした。
従来の予備校が提供する論証集は、持ち運びやすさや暗記のしやすさを優先するあまり、内容が簡略化されすぎている印象がありました。
しかし、近年の司法試験、特に論文式試験では、単なるキーワードの吐き出しではなく、判例の深い理解や規範の根拠、そして緻密な「あてはめ」が求められます。
加藤ゼミナールの教材は、他の予備校講座の論証集よりも圧倒的に情報量が多く、基本書や判例百選のエッセンスが法的に正確な文章で凝縮されていました。
「この1冊を完璧にすれば大丈夫だ」と感じたことが最大の決め手でした。
私が実践した学習法は、いきなり細部に拘泥するのではなく、段階的に解像度を上げていく「螺旋(らせん)型」のアプローチです。
最終的には教材を5〜6周回しましたが、それぞれの段階で明確な目的意識を持って取り組みました。
第1段階:体系の把握(1周目)
まずは、あえて個別の論点には深く立ち入らず、「知識を体系的に押さえること」に主眼を置きました。
この段階で「どこに何が書いてあるか」という地図を頭の中に作ったことが、後の効率的な学習に繋がりました。
第2段階:重要度別の攻略と条文の意識(2〜3周目)
全体像が見えたところで、次は「Aランク論点」のみを抽出して徹底的に学習しました。
ここで私が最も意識したのは、必ず条文と共に学習を進めることです。
六法を開き、条文の文言を確認しながら論証を読み進めました。
司法試験の論文(とくに民事系科目)は「条文から出発すること」が鉄則です。
この段階で、論証と条文を脳内で紐付ける作業を繰り返しました。
第3段階:全範囲の網羅と精度向上(4〜6周目)
最後は、ランクに関わらず学習しました。
完璧に記憶することができなくても、一応の答案が書ける程度の知識を身に付けることを意識しました。
この学習を通じて、本番で具体的に役立ったと感じる点は2つあります。
一つは、「なんとなく書いてあったな」という感覚が、現場での粘り強さに直結したことです。
司法試験の本番では、必ずと言っていいほど未知の論点や、準備が薄い分野が出題されます。
その際、加藤ゼミナールの教材で全範囲を網羅的に目に通していたおかげで、「確か論証集のあのあたりに、こういう視点の記述があったはずだ」という微かな記憶の糸を手繰り寄せることができました。
白紙を作らず、法的に筋の通った推論を展開できたのは、間違いなくあの情報量の多い教材を5〜6周回したという事実が支えになっていました。
もう一つは、「条文を意識した勉強」が答案に如実に反映されたことです。
その結果、本番の答案でも、いきなり論証を書き始めるのではなく、まずは条文の文言を引用し、そこから解釈を導き出すという答案を書きました。
その結果、判例と異なる結論を取ってしまったのですが、上位20%に入る答案を書くことができました。
司法試験は、時に「何をやるか」よりも「何を信じて、何を続けたか」が問われる試験です。
私は加藤ゼミナールの教材を信じ、それを繰り返すことで、合格を手にすることができました。
情報量が多い教材は、一見すると消化不良を起こしそうに思えるかもしれません。
しかし、それを段階的に、かつ条文を傍らに置いて5〜6回繰り返せば、それは強固な武器になります。
これから合格を目指す皆さんにも、ぜひ加藤ゼミナールの論証集を徹底的に使い込み、揺るぎない実力を養成してほしいと思います。