S.I 様
令和7年司法試験 合格
総合 900点台 400位台
論文 470点台 300位台
公法系 110点台(A、A)
民事系 170点台(A、A、B)
刑事系 110点台(A、A)
選択科目 65点以上
元々令和6年の予備試験合格に向けて、加藤ゼミナールの総まくり講座を購入するに至りました。
その前に使用していた論証集は網羅性が低い・使用されている論証が古いなどの問題点を抱えていたため、網羅性が高いと評判で、かつ比較的新興の加藤ゼミナールの総まくり論証集であればそれら問題点を払拭できると考えました。
そこで、総まくり講座を購入いたしました。
なお、そうした理由のため基礎講座等は改めて受講しませんでした。
まず、1周目はマーク動画を見て、マークしながらざっと読んでいきます。
マークするのは作業感が強く、モチベーションが湧かないという声を友人から聞いたことがあるのですが、むしろこのマークの時間を、内容の理解を試みる時間に変えればいいと考えていました。
総まくり論証集は網羅性が高いゆえに量が多く、その全体の習得はおろか、理解にも一定の時間がかかります。
そのため、1周目は重要な箇所だけざっと読んでいくことが有効だと思うのですが、重要部分をマークしてくれるマーク動画は、その読み方の道筋をも示してくれる良いツールです。
マーク動画で重要部分をマークしながら、そのマークした箇所だけを一旦理解できるように努めていました。
2周目には全体を一旦通読しました。
この際にはいきなり覚えようとするのではなく、まず内容を理解することを心がけました。
3周目以降は、徐々に理解の精度を上げつつ、過去問を実際に解く際の、論証や周辺知識のアウトプットを意識しました。
この頃には自分なりに重要だと思う箇所をマークしたり、模試に出てきた論証集未掲載の論点をメモするなどして、自分専用の論証集に作り込んでいく作業も並行して進めていました。
試験直前期には、問題集や過去問の周回と同時に論証集も周回し、マーク部分についてはほぼ暗記まで目指し、非マーク部分についてもなんとなくの内容は思い出せることを目指しました。

◯令和7年司法試験において総まくり論証集はどう役立ったか
これは予備試験の頃から認識として変わらないのですが、総まくり論証集を網羅的に習得していれば、(予備試験)司法試験において知識ベースで恐れることはほぼないと思います。
実際に今回の司法試験でも、私が知らなかった論点(総まくり論証集未掲載の論点)は、合否に影響が出るものではなかったです。
むしろ、周りにとって現場思考の論点が、総まくり論証集に普通に載っているということがよくあります。
今回の司法試験で最も印象深かったのは、憲法の在外国民選挙権訴訟の論点です。
こちらについては論証集の選挙権のページに、メイン論点として掲載しており、何の迷いもなく書くことが出来ました。
しかし、周りではこの判例についてそもそも知らなかったり、論証としてまでは押さていなかったりする友人が相当数居ました。
◯総まくり論証集の全科目に共通する特徴
総まくり論証集の魅力はその網羅性だけではなく、周辺知識の豊富さ・方法論の言語化にあると思います。
論点・論証の羅列ではなく、その手前の問題の所在や、問題の所在に気づくための周辺知識を豊富に掲載しています。
これにより、論証集の学習が、単なる論点暗記ではなく、問題を処理する際に必要な知識を広く習得するものとなっています。
また、方法論が言語化されていることにも強い魅力を感じました。
例えば、行政法においては、処分基準の有無に応じてどのように答案を構成するのか、問題をどのように処理するのかを、実際の答案例のような形式で書いてくれています。
これにより、問題を解かずとも、論証集を読むことによって実際に問題を解いたかのようなイメージ感を持つことが出来ました。
司法試験の教材の種類はそう多くありません。
論証集であればなおさらです。
私はそれら論証集の中から複数参照しましたが、最も総まくり論証集をおすすめいたします。
おすすめの理由は前記のとおりですが、その網羅性・論点に限らない周辺知識の豊富さ・方法論の言語化にあります。
これら特徴を兼ね備えている論証集は、少なくとも私が見た中にはなかったです。
また、元々使っている論証集から移行することを考えている方にもおすすめできます(私自身も他の論証集からの移行組です)。
なぜなら、総まくり論証集はその網羅性故に、以前の論証集に掲載されている知識やメモした知識を、総まくり論証集に移行させる作業が少ないからです。
これから論証集を購入される方、現在使用している論証集に不満がある方は、是非私の意見を参考にしてみてください。
皆様の合格をお祈りしています。