プロフィール
M・H 様(男性)
国立大学法科大学院(既修)卒業
受験3回目で令和1年司法試験に合格
.
労働法の成績
平成29年 51.92点 上位約20% 350位前後/受験者1738
平成30年 53.62点 上位約21% 310位前後/受験者1481人
令和1年 66.97点 上位約2% 30位前後/受験者1299人
.
受講講座
・2015年版・労働法速習テキスト講座
・2017年版・労働法過去問講座
.
受講に至る経緯
司法試験に向けてどのように労働法を勉強すべきか模索している時、加藤先生の労働講座を知りました。
早速、ネットで公開されていた体験講座を受講したところ、説明がとても分かりやすいこと、また司法試験に向けた勉強法を詳細に解説して頂いたことに大変満足し、受講するに至りました。
.
講座・テキストの使い方
- 労働法過去問講座の利用方法
各年度本番の時間どおりに起案し、解説を聞いた後、自己添削する勉強を行いました。司法試験労働法は、判例至上主義と言われる程、判例の理解に沿った答案でないと評価されません。
本講座では、解答で必要となる判例及び答案上の書き方まで丁寧に解説頂けるので、大変勉強になりました。また、本講座では、懲戒権濫用や解雇権濫用等、司法試験委員会の要求する書き方について解説頂けるので参考になりました。さらに、模範答案は、問題文の事実を漏れなく拾っているので、抽出漏れがあった事実は何か、なぜ落としたのか、また答案上どの部分で拾うべき事実なのか等、自己添削をするのに十分な内容でした。
.
- 試験直前期の利用方法
講義では来年度の出題可能性にも言及頂けますので、特に出題可能性の高い問題に絞って答案構成を繰り返しました。
実際、本年度設問1では、労働契約法16条の権利濫用法理が正面から問われましたが、前日に、処理手順及び各手順で拾うべき事実を過去問で確認していましたので、その理解にそって満足のいく答案を書けたと思います。
.
- 論証集について(試験直前期の利用方法)
2017年版・労働法過去問講座の購入者は、論証集講座も無料で受講できることになっていましたので、当該講座の利用方法についても紹介させて頂きます。
論証集は、労働法速習講義から論証部分をコンパクトに抜き出したものなので、直前期に知識を総ざらいするのに役立ちました。具体的に時期を区切った利用法を紹介します。
試験1か月前は、2015年版・労働法速修テキスト講義も受講していたので、それと併用しつつ、論証集を利用しました。具体的には、論証集でAランクに指定された論点は、素材判例の事案を速修テキストで確認し、事案とセットで覚えるようにしました。速修テキスト講義では、判例の事案まで覚えるよう指示を受けることがありますが、その数は限られていますので、網羅的に確認することも容易かと思います。
1週間前は、論証集をメインに回しました。個別的労働法と集団的労働法の各論点を1日1時間程度で確認しました。直前期ですので、メリハリをつけた勉強が必須でした。Aランク論点は、規範のみならず、素材判例の重要事実及び下位基準の確認まで徹底しました。Bランク論点は、規範を正確に書けるように意識的に覚えました。Cランク論点は、こういう論点があると目視で確認する程度にしました。
試験前日は、論証集テキストを1時間程度かけて網羅的に確認しました。記憶喚起程度に、論点1つあたり2~3秒の短時間で高速で回すようにしました。なお、前日は、A・Bランク論点に絞って確認しました。
1・2回目と異なり3回目の直前期では、重要論点は精密に、そうでない論点は流しで確認することで、メリハリを付けた学習にしましたが、これが好成績につながったと思います。
.
成果・感想
労働法は、暗記量が多いので、他の選択科目と比べると学習時間が必要です。しかし、その反面、公法系や刑事系と異なり、書き方で差が付く科目ではないので、点数が安定しやすいです。正しい方向で勉強すれば、高得点を取る事も十分可能です。
ここでいう、正しい方向での勉強とは、論証の重要度に応じて下位基準まで覚えること、解雇権濫用等の試験特有の書き方を正確に理解することといった司法試験で要求される水準を意識した勉強をすることだと思います。
これら独学でマスターすることが難しい内容が、加藤先生の過去問講座や論証集講義で効率よく学ぶことができます。
.
最後に
今年度最終合格を勝ち取ることができた最大の要因は、労働法で高得点を取れたことです。
加藤先生の労働法速修テキスト講座、労働法論証集講座及び労働法過去問講座に絞って勉強して本当によかったと思います。
使い方次第で、その成果も大きく異なると思いますので、他の合格者の意見も聞き、自分にあった勉強法を見つけて頂ければ幸いです。