田子大樹 様
早稲田大学社会科学部 卒業
令和2年 明治大学法科大学院(既修)卒業
令和2年 司法試験合格
.
労働法 66.33点 36~43位(上位5%以内)
.
・2019年版労働速修テキスト講座
・2019年労働法過去問講座
・2019年事例演習労働法解説講座
.
労働法を入門講座のような基礎から学べ、しかも、過去問対策も行っていて試験本番で合格点を取れるようにする為に有用な講座はないかという観点から探していた時に加藤先生の講座に辿り着きました。加藤先生の労働法の講座を選択した理由は複数あります。
1つ目の理由としては、加藤先生の労働法の講座を取る前に、加藤先生の秒速・総まくり講座や過去問コンプリート講座を受講していて加藤先生に対する信頼があったからです。
2つ目の理由としては、加藤先生が労働法を1位で合格されたという点です。労働法は、得意科目にして試験本番で高得点を取りたいと思っていた為、実際に試験本番で高得点を獲得した先生に教わりたいと思いました。
3つ目の理由としては、実際に加藤先生の労働法の講座を受講された先輩方でオススメする声が多かった点です。信頼する司法試験に合格した先輩のtwitterでの書き込みや周囲の知人の評判をたくさん耳にして良いなと思いました。
.
(1)労働法速修テキスト講座
まず、労働法速修テキスト講座では、労働法の全体像を初めに1時間半程度で解説してくれる導入講義があるので、ここでだいたいで構わないので労働法の全体像を掴みます。導入講義のおかげで、労働法のその後の講義が頭に入ってきやすくなりました。
労働法速修テキストは、内容がAランク、Bランク、Cランクと分かれていて重要箇所がわかりやすく、試験直前でも短時間で復習がしやすいです。
また、速修テキストでは、論点の解説を加藤先生が論証の形で作成しており、試験本番でもそのまま使える記述が多く、とても便利です。
更に、加藤先生が判例の事案と要旨と解説をまとめてくれている点が非常に助かりました。労働法は判例の事案に近い問題が試験本番で出されることも多く、判例の学習は大切です。しかし、判例百選では試験の観点からは短く不十分な点もあり、その他の判例集では長すぎたり最新の判例が載ってなかったりする場合があり、その点、加藤先生は、試験に必要な判例を短すぎず長すぎずまとめてくれており、必要十分な量が掲載され解説されています。記憶した労働法の論証・考慮要素が判例の事案でどのように使われていたのかを分かりやすく見ることができます。
速修テキストは、知識の総まとめができるようになっており、一元化テキストに最適です。
(2)労働法過去問講座
労働法過去問講座のテキストでは、加藤先生が必要に応じて、出題趣旨と採点実感を抜粋したりまとめてくれていたりするので、非常に助かりました。
近年の司法試験の論文は、出題趣旨と採点実感が長くなりつつあり、自分で読むのもなかなか大変です。
そんな中、加藤先生は、出題趣旨と採点実感の重要な部分を加藤先生の解説と一緒に1冊にまとめてくれているので、とても読みやすく復習しやすかったです。
.
加藤先生の講義は、無駄がなく、非常にわかりやすくまとまっています。加藤先生はものすごく司法試験の過去問を詳細に分析されており、ある論点を講義で解説している時も、この論点は、何年と何年の過去問に出題されて、その時の出題のされ方はこうだったと瞬時に答えられるくらい分析されていると思います。また、何をどこまでどのようにどのくらいの分量で書けば良いのかも加藤先生は常に意識されています。加藤先生が詳細に分析されている為、「この論点では、ここまで深く書けないと皆に差を付けられない」とか、「この論点では、このように書けば、試験で多く点数を取れるようになる」ということが分かります。加藤先生の講義は、常に受験生目線で、どうすれば試験本番で点数を稼げるか、すなわち、合格するために必要な知識・思考は何か、ということを教えてくれています。そして、これは加藤先生のテキスト全般に言える点ですが、加藤先生のテキストは全て加藤先生が直接いちから作成されています。労働法1位の先生が全て労働法の各年度の模範答案も作成されています。予備校によっては、講師の方が直接テキストを作成されていない場合も多いので、加藤先生の直接作成されたテキストはとても貴重だと思います。
労働法過去問講座では、試験本番で4ページにどのような点をどれだけの分量を割いて書けば良いのかというところを学べるのが役に立ちました。労働法は、けっこう書く量が多いです。問題によっては、簡単に4ページびっしり埋まってしまう場合もあります。加藤先生の答案は、無駄がなくコンパクトにまとまっており、短くまとめる部分と、考慮要素までしっかり厚く書いて点数を取る部分と、メリハリが聞いていて非常に参考になります。
事例演習労働法解説講座では、事例演習労働法の先生方による解説だと、点を取るという観点からは十分ではない面もあるので、加藤先生が労働法のほぼ全範囲を網羅した事例演習労働法の解答例を全て作ってくださる事で、労働法の書き方の総復習ができ、助かりました。
私が労働法で上位5%の順位に入れたのは、加藤先生が労働法の下位規範(考慮要素)をここまで覚えた方がいいと具体的に教えてくれたおかげだと思います。
.
最後に労働法のメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。メリットは、労働法は努力が報われやすい科目ということです。時間をかけて理解して覚えたことが、そのまま試験に直結しやすい科目です。その為、時間をかけて頑張って覚えれば覚えるほど点数アップに繋がりやすいです。デメリットは、メリットと裏表の関係になりますが、暗記する量が非常に多いということです。暗記量でいえば、選択科目8科目の中で最も多い量になると思います。労働法の暗記量は、憲法や行政法や商法や刑法や刑事訴訟法よりも明らかに多いです。民事訴訟法や民法並み、もしくはそれ以上だと思います。労働法は、試験本番で論証が書けなければ勝負になりません。理解はしているけども規範はなんとなくあやふやのままでは、論証をしっかり覚えている人に勝てません。
労働法は、頑張れば頑張った分だけ報われる科目ですから、是非、得意科目にしていただければと思います。合格を祈願しています。ここまでお読みいただきありがとうございました。