加藤ゼミナールについて

短答2060位からの論文で大逆転!レベルの高い講座で論文の実力を高めることができた!

プロフィール

S.M 様
令和5年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 830点台 約1300位
論文 約410点 1200位台前半

公法系  約100点(C、B)
民事系  約135点(A、D、E)
刑事系  約130点(A、A)
選択科目 約45点

 

講座を選択した経緯・理由

私が本講座を受講した理由は、加藤ゼミナールの講義内容の正確性にありました。

1回目の受験時は、ぶんせき本を使用して過去問の復習をしていたのですが、基本的な論点について理解ができていない状態のまま解説を読んでも、文字情報だけでは文字が滑って解説そのものが理解できませんでした。

そこで、動画で解説してくれる予備校講座の受講を考え、ネット上で定評があった加藤ゼミナールの受講を検討し始めました。

私が最初に受講していた予備校では、参考文献はおろか判例の年月日すら記述されていない上に、まれに講師の独自説としか思えないようなロー教員ですら聞いたことのない規範・理由付けが多々あり、ロースクールのソクラテスでその予備校テキスト通りに解答した結果、教員から叱られるという経験を何度もしました。

一方で、加藤先生のテキストには、ほぼすべての論点や解釈について参考文献が付記されているので講義内容が正確であり、裏どりも非常にしやすいです。

予備校テキストの内容が信じられずに疑心暗鬼になると、お金を払って手間を削減したはずの予備校テキストを自分で基本書を読みながら逐一裏どりをするという本末転倒なことになってしまいます。

加藤ゼミナールのテキストであれば、情報の正確性を心配する必要がなく、「ネット上の〇〇説よりも××説が良い」という話題にも振り回されることがないので、このテキストだけを信じて勉強に集中することができます。

 

講座・教材の使い方

総まくり講座

総まくり講座については、すべての動画を最初からすべて見るといった使い方はせずに、苦手な分野・科目のみピンポイントで受講していました。

たとえば、伝聞法則が苦手なら伝聞法則の動画を、過去問を解いていて処分性の理解があやふやだと思えば処分性の動画を受講するようにしていました。

また、マーク指示動画は見ずに、過去問に出題された論文で使う規範にはオレンジの太いマーカー、理由付けにはオレンジの細いアンダーライン、そして短答プロパーには水色のマーカーで線を引くというように決め、一目で論文知識か短答知識か、規範か理由付けかといったことが分かるように工夫しました。

マーク指示動画のマークをこなすだけでも時間がかかるので、自分なりにショートカットする方法を考えることも一つの手だと思います。

総まくり講座の授業内でも、一部「ここはマーク指示したところですけど~」と言われるので、自分では気づかなかったが重要そうであればそこで初めてマークをすればよいと思います。

加えて、重要分野で出題可能性が高そうな分野についてはテキストを一部コピーし、バイト先や電車内等いつでもどこでも見られるようにしていました。

加藤ゼミナールのテキストは非常によくまとまっているので、数ページのみコピーすれば重要分野をすべて印刷することができます。

司法試験過去問講座

司法試験過去問講座については、問題文を読んで答案構成→解説講座を聞く→付属する論証集にチェックして覚えるべき事項は覚えるという流れで受講しました。

2回目の受験までは、解説を理解して覚えるべき事項を覚えることで手いっぱいだったのですが、3回目の受験勉強時には「答案例では6ページでまとめているが、もっと問題文の事情にはどうするべきか」等を考えてながら受講していました。

また、総まくり講座と同様に、論証の規範・理由付け・当てはめのキーワードにマークをして、答案例を一目見ただけでどこに何が書いてあるかという視認性を向上させました。

こうすることで、答案の論述の流れが分かりやすくなり、ひいては自身の答案作成能力の向上にも役立ったと思います。

基礎問題演習講座(民法単科)

2回目の受験時に民法のみD評価で明らかに足を引っ張っていたので、新たに開講されたこの講座を受講しました。

私にとっては目からウロコの内容が多く、「訴訟物から考える」という意味や「要件事実的に考える」といった民法の深い理解について教えていただけました。

そして、授業では○○分野についての答案の書き出しパターン、××論点について使用する複数の条文について覚えるべきことは「覚えてください」と明確に指示されるので、ただでさえ内容量が多い民法で無闇に記憶すべき事項が増えるといったことはなく、記憶対象が加藤先生により厳選された結果、しっかりと記憶することができました。

また、できなかった問題、すぐに答案構成ができない問題には付箋を貼り、重点的に復習しました。

 

講座・教材が令和5年司法試験にどのように役立ったか

出題内容との関連性について

・刑事訴訟法では、①領置としての適法性、②実況見分調書の証拠能力が出題され、いずれの論点もテキストでAランク論点に位置付けた上で過去問や参考判例も踏まえた解説がなされていたため、周りに差をつけることができました。

さらに、加藤先生がブログで無料公開されている過去問のランクでもAランクだったので、重点的に対策していた年度の過去問対策が奏功しました。

特に領置については強制処分該当性について延々と記述した人も多かったようなので、過去問講座で「領置は強制処分該当性ではなく、直接文言解釈をして当てはめる」と教わっていた加藤ゼミナール生はホームランに近い答案を書けたのではないかと思います。

実際に、私の刑事系の成績は上位約7%だったので、加藤先生の授業通りに対策をすれば、十分高得点をとれると思います。

・行政法では、処分性が出ると予想していたので、先ほど既述したように総まくり論証集の処分性部分をコピーしてバイト先の休憩時間に勉強していました。

医療法上の勧告について処分性を認めた最判平成17年7月15日はAランクに位置付けられていて何度も復習していたので本番は難なく書くことができました。

また、行訴法第25条第2項の「重大な損害」については過去問で詳細に解説されており、ネット上ではどのように使うべきかわからなかったとの声が多かった問題文の事情もフルに使うことができました。

・民法では、出題趣旨で「Bは、Aの財産を共同相続しており、遺産分割は未了であるから、Bは甲建 物について共有持分権を有し(民法第898条第1項)、その持分の割合はBの法定相 続分である4分の1であること(民法第898条第2項、第887条第1項、第890 条、第900条第1号、第4号)、も指摘する必要がある。」と指摘されているところ、基礎問題演習講座の答案例でも同様の条文番号が記述されているので、本番では自信と時間的余裕をもってすべての条文を指摘することができました。

実際に、民法の点数は60~65点程度の高得点だと思われるので、民法の対策にあたっては基礎問題演習講座で十分高得点をとれると感じました。

短答2060位から論文で大逆転

私は短答が苦手で118点(2060位台)だったものの合格できたので、少なくとも750人以上を論文で追い抜いて合格できました。

これもレベルの高い加藤ゼミナールの講座で論文の実力を高めることができたからだと思います。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

「司法試験合格には特別な才能が必要だから自分にはできないかもしれない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は正しい勉強を必要な時間すれば合格可能性の高い試験だと思います。

そして、「正しい勉強」の内容については加藤ゼミナールで学ぶことができるので、あとは自分が必要な時間勉強するだけです。

かくいう私は、ロースクール修了したにもかかわらず1回目不合格後の2021年11月に加藤ゼミナールを受講するまで、伝聞法則の「要証事実」というワードを知らなかったり、刑法の因果関係における高速道路侵入事件型、トラック監禁致死事件型や共同正犯の共謀のズレ前後2パターン等の存在を知らなかったり、憲法の違憲審査基準論の手段適合性・手段必要性について知らなかったりと散々なレベルでした。

しかも、ロースクールの教員から「やる気ないならロースクールを辞めろ」と真顔で言われたり、ロースクールの席次が下位80%だったりと優秀な受験生とは程遠かったです。

そんな私でも、2021年11月から加藤ゼミナールの受講を始め、2023年7月の司法試験に合格できました。

私の体験談がみなさまの参考になれば幸いです。