加藤ゼミナールについて

令和6年司法試験の採点実感の重要箇所

令和6年司法試験の採点実感が発表されました(法務省HPはこちら)。

令和6年司法試験の採点実感のうち、科目や問題の違いを跨いでも通用することなど、重要と考えられる重要箇所にマーカーを引いています。

ブルーは積極的・肯定的な指摘、オレンジは消極的・否定的な指摘を指します。

出題趣旨と採点実感の双方に共通することですが、出題趣旨・採点実感を読む際には、来年以降の司法試験で使えそうなことを獲得するために読んでいるということを明確に意識する必要があります。

特に直近の過去問の出題趣旨・採点実感からは、「事案の違いをまたいで次年度以降の試験でも使える汎用性の高いこと」を学びましょう。

出題趣旨・採点実感から本問に固有のことだけを学んでも、同じ条文・論点が出題されない限り、次年度以降の試験では役に立ちません。

汎用性の高い知識・着眼点・技術を習得するためには、「これは本問に固有のことであり次年度以降の試験で使えないのではないか」、「これは一般化することで別の問題でも使えるのではないか」ということを意識しながら出題趣旨・採点実感と向き合うべきです。

こうした意識を持ちながら出題趣旨・採点実感を読むことで、理解・記憶するべき範囲が試験対策として必要な範囲に限定されるとともに、必要に応じて出題趣旨・採点実感の記述を一般化して把握できるようになります。

これができているか否かで、出題趣旨・採点実感の読み方も、これらを読むことによる学習効果も大きく変わってきます。

 

公法系の採点実感

民事系の採点実感

刑事系の採点実感

労働法の採点実感

執筆者
加藤 喬 加藤ゼミナール代表・弁護士
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院 修了
総合39位・労働法1位で司法試験合格
基本7科目・労働法・実務基礎科目の9科目を担当