司法試験がどのようなスケジュールで実施されるのか、どの時期にどういった対応が必要となってくるのかは司法試験の受験資格を得る前の段階から意識した上で学習計画を立てるのが効率的です。
そこで今回は司法試験のスケジュールについて試験の公告が行われる11月から合格発表が行われる翌年9月まで、全体の流れについて、重要なイベントを中心に取り上げて紹介していくとともに、最新年度の情報について掲載しています。
試験までの具体的なスケジュールを把握するのにご活用ください。
Contents
司法試験のスケジュール
11月~12月 | 4月 | 5月 | 6月 | 9月 |
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試験公告 願書受付開始 |
受験票交付 | 試験実施 | 短答式試験合格発表 | 合格発表 司法修習申し込み |
司法試験のスケジュールは司法試験委員会により決定され、交付されます。公告から合格発表までの重要な事項を時期ごとにまとめています。
※新型コロナウイルスの影響等でスケジュールが変更となる可能性があります。詳細は受験年度の法務省、司法試験委員会の発表内容をご確認ください。
試験公告、願書受付(11月~12月)
試験の公告は例年は11月初旬~中旬に行われ、同時に願書の交付、受付が行われます。この願書の提出時に試験地(札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市の中から選択)および選択科目を決定します。
令和4年度の試験においては出願期間は令和3年11月17日(水)~令和3年12月1日(水)です。
願書は締切日当日の消印まで有効ですが、万が一提出書類に不備があった場合、受付期間中に修正を完了させる必要があるため、余裕をもって提出を行うことが望ましいでしょう。
受験票交付(4月)
受験実施の一か月程度前の4月に受験票が郵送されてきます。例年、期日までに受験票が届かない場合は司法試験委員会に問い合わせるよう記載されています。
令和4年度司法試験の受験票は4月15日発送予定で、4月22日までに到着しない場合は問い合わせるよう周知されています。
司法試験の試験実施(5月)
司法試験は例年5月の中旬に行われます。試験は4日間にわたり、内3日間は論文式の試験が行われ、残りの1日で短答式の試験が行われます。
令和4年度の試験は下記の日程にて実施されます。
日程 | 科目 |
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5/11(水) | 論文式試験 選択科目 論文式試験 公法系科目第1問(憲法) 論文式試験 公法系科目第2問(行政法) |
5/12(木) | 論文式試験 民事系科目第1問(民法) 論文式試験 民事系科目第2問(商法) 論文式試験 民事系科目第3問(民事訴訟法) |
5/14(土) | 論文式試験 刑事系科目第1問(刑法) 論文式試験 刑事系科目第2問(刑事訴訟法) |
5/15(日) | 短答式試験 憲法 短答式試験 民法 短答式試験 刑法 |
短答式試験合格発表、成績通知書発送(6月)
短答式試験の合格発表は6月上旬に法務省のホームページ上で行われ、ほどなくして短答式試験の成績通知書が発送されてきます。
令和4年度の短答式試験合格発表は6月2日、16:00からを予定されています。
合格発表、合格通知書兼成績通知書発送、合格証授与(9月)
合格発表は例年9月上旬に行われます。合格発表は例年法務省のホームページで発表されるほか、法務省および試験実施地に掲示されます。ただし、新型コロナウイルスの感染防止の観点から実地での掲示が行われない年度もあるため、発表方法は実施年度の司法試験委員会公式の内容をご確認下さい。
合格していた場合は合格通知書兼成績通知書発送が、不合格の場合は成績通知書が9月中旬に発送されます。そして、合格者には合格証書が9月末に授与されます。
令和4年度の司法試験合格発表は9月6日16:00からを予定されています。発表方法は後日通知とされています。(令和3年11月現在)
司法修習申し込み(9月)
司法試験合格者のうち、そのまま同年度の司法修習に進む場合は合格発表から1週間程度で司法修習の申し込みを行う必要があります。
※司法試験の合格には有効期限はないため、翌年度以降の司法修習を申し込むことも可能です。
(参考)予備試験のスケジュール
法科大学院ルートで司法試験を受験する場合、修了見込み年度の翌年度の司法試験に出願することが可能ですが、予備試験ルートの場合のスケジュールも簡単に記載します。
ポイントとしては、試験が 短答式、論文式、口述式と3段階の試験がそれぞれの試験の合格者が次の試験を受験できる という点が司法試験の形式と大きく異なります。また、合格発表後、翌年度の司法試験にはすぐに出願することができます。
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短答式試験(5月)
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短答式試験合格発表(6月)
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論文式試験(7月)
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論文式試験合格発表(10月上旬)
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口述式試験(10月下旬)
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合格発表(11月)
まとめ
司法試験が実施されるスケジュールについて、重要なイベントを時期ごとにまとめました。
司法試験は例年11月に出願が受け付けられ、試験そのものは5月に4日間にかけて実施、最終的な合格発表は9月に行われます。その後、合格者で次のステップである司法修習に進む場合はすぐに司法修習の申し込みを行い、12月から修習がスタートします。
具体的なスケジュール感を意識しつつ、学習計画を立てる上で役立ててみてください。