M.T 様
私立大学 卒業
国立法科大学院(既修) 卒業
令和4年司法試験 合格
総合 920点台 400位台
論文 450点台 450位台
公法系 100点台(B、A)
民事系 160点台(A、A、A)
刑事系 120点台(A、A)
選択科目 60点台
私は、選択科目に選んだ労働法について法科大学院3年になって学習し始めました。加藤ゼミナールに申し込む前は法科大学院の講義に合わせて基本書や演習書を参考に論証集を自作したり、問題集を解いたりするという方法で勉強していました。ですが、労働法は学習量が多いので前期と同じように勉強していたら演習不足になるというおそれを感じていました。そこで、加藤ゼミナールを選びました。
法科大学院3年から労働法の勉強を始めたので、他の法律科目に比べ、答案の相場感すら分からない状態でした。そのため、まず速修講座をどんどん受講してインプットに努めました。夏休み中に1周しました。その後は労働法重要問題100選講座を受講しました。重要問題は単一論点ばかりだったので、進めやすかったです。こちらも早く1周することを心掛けました。
労働法重要問題を1周させた後は、一日10問くらいを目標に理解や暗記を重視して進めていました。
労働法重要問題100選講座は司法試験の過去問も含まれており、別途過去問題対策をしなくて済み直前期の負担を減らすことができました。最初は論点落としや請求漏れが多かったです。そのため、問題を読み、何が論点で何を請求するか、自分のあてはめの方向性だけを検討してすぐに答案を読んで確認という方法で労働法重要問題100選講座を進めました。このようにして、こういう問題に対してはこういう請求をする・こういうことが論点になるということを体験したという感覚でした。
労働法は論証集を使わず、テキストに指定されたとおりにマーカーを引いたうえで、覚えるべき理由や規範については暗記ペンを使って暗記しました。論証集を使用しなかった理由は、労働法は初めて勉強した科目だったので、論証集でコンパクトに勉強するというより、テキストを使って網羅的に勉強するべきと考えたからです。確かに直前期は、論証集にまとめておけばよかったとも思いましたが、労働法は初日に行われ、比較的準備しやすいと思いますので、テキストベースでも問題ありませんでした。
以上のとおり、労働法に関する勉強は主にテキストと重要問題を使用し、最後のまとめとして過去問を見て、論点がどのように連鎖するのかを確認しました。
加藤ゼミナールのテキストは、司法試験委員会の考え方に従って自説が決められており、特に懲戒権の説明などが分かりやすかったです。
自学だけだったら、労働法を完成できなかったと感じます。加藤ゼミナール申し込み前は自分で演習書を読んだり、基本書を何冊も読んで自分で論証集を作成したりしていました。かなり非効率でした。夏休み以降加藤ゼミナールの労働法速修講座を受け、司法試験に適した形で勉強できたので、何とか間に合わせることができました。
加藤ゼミナールは、下位規範も丁寧にテキストに列挙されているため、下位規範まで覚えておけば、答案の説得力が増し、労働法で高得点が狙えると思います。
また、加藤ゼミナールの講座で労働法を学習したおかげで、法科大学院の授業も楽に臨めるようになり、基本科目の勉強時間を確保することができるようになりました。
予備試験を勉強する方は、今までと異なり選択科目が増えたことで負担感を感じていると思います。ですが、予備試験の段階でしっかりと選択科目を勉強していれば、司法試験でも予備試験組がアドバンテージを得られると思います。
これまでは、予備試験組の弱点は法科大学院生に比べ選択科目の勉強が遅れているということだと思いますが、この弱点も解消されると思うので、予備試験受験者は大変だと思いますが、選択科目も頑張ってください。
他方で、司法試験を受験する方はこれまで同様選択科目も力を入れて頑張ってください。司法試験の場合、選択科目は短めの問題が2問という形式で他の法律科目と異なり、何を書けば良いか分からないということはほとんどないと思われるので、努力が実りやすいと思います。他の科目に比べ学習経験が少なく取っつきにくいところもあると思いますが、頑張ってください。