プロフィール
宮本 龍太朗 様(男性)
平成29年 早稲田大学法学部 卒業
令和1年 早稲田大学法科大学院(既修) 卒業
令和1年 受験1回目で令和1年司法試験に合格
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労働法の成績
61.34点(上位7.6%)
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受講講座
・2017年版・労働法速修テキスト講座
・2017版・労働法過去問講座
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受講に至る経緯
平成30年司法試験に合格した労働法選択の友人が、加藤先生の労働法講座を受講しており、良い評判を聞いていたため、受講を考えました。
その後、講師等について調べていくと、労働法1位の先生が担当なさるとのことだったので、受講するに至りました。
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講座・テキストの使い方
- 講座・テキストの利用法
まず、講義を聴き、講義内のマーク指示通りにテキストにマークを行いつつ1周目のインプットを行いました。申し込んだ時期がロースクール2年次であったため、そこからロースクール3年次に進級する時期くらいまでに一通りインプットを終えました。
その後、ロースクールにて労働法の授業が始まったため、かかる授業の予習や復習などで上記テキストを用いて、1年間かけて2周目のインプットを行いました。
ロースクールの授業が終わった1月からは、過去問演習に取り組む中で分からなかった定義や論証、判例などを確認するべく、上記テキストを使用していました。
特に2周目以降は、マークが分かりやすくなされていたのもあり、知識に強弱をつけながら効率よくインプットを行うことができたと感じています。
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- 試験直前期の利用法
現役生だったこともあり、直前期は試験2日前まで1日1科目過去問演習を行っていました。そのため、試験2日前までは過去問演習を午前中に行い、その日のうちに労働法過去問講座を受講して解説を聴き、自分が理解できなかったり書けなかったりした部分を労働法速修テキスト講座を用いて復習していました。その際、過去問で出題された論点や分野と対応するテキストの箇所に、出題年度をメモしておき、後に見直す際の目印にしておくことも行いました。
試験前日には、Aランクの論証を音読して最終のインプットを行いました。私は労働保護法の分野が苦手だったので、同分野を重点的に見直していました。
テキストを回すにあたっては、マーク箇所を中心に、黙読ではなく音読をしながら回しました。というのも、私は黙読だとすぐに集中力が途切れてしまうタイプであったので、目だけではなく口や耳なども使ってインプットした方が記憶に残りやすいと感じたからです。
テキストの回す範囲については、A・Bランクの論点および新しい判例で問題となった論点を中心に回していました。もっとも、Cランクであっても上述した出題年度のメモが書かれている論点についてはカバーしました。
インプットの深さについては、就業規則の不利益変更や解雇権濫用などAランク論点の中でも特に試験に頻出なものに関しては、下位基準や当てはめの仕方まで覚えるようにしました。それ以外に関しては、他の科目の勉強時間との兼ね合いもあったため、上位規範のみ覚え、出題されたことのある分野については加藤先生の模範答案を使用して現実的なA答案レベルでの当てはめの仕方をチェックするのみにとどめました。
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成果・感想
時間がない中、我流でインプットやアウトプットをすることにはかなり不安を感じていたため、学習の柱となる教材に出会えたことには非常にラッキーであり、また勧めてくれた友人に感謝したいと思います。テキストや講義を通じて、司法試験合格を見据えた知識に過不足なく触れることができ、非常に効率よくインプットを行うことができました。また基本書を読んだり、ロースクールの授業を聴いたりするうえでも、上記テキストや講義で触れられた範囲の知識がいわばメルクマールになり、「これ以上の知識は司法試験との関係ではあまり要らないな」という風に、様々な場面でインプットの強弱をつけることができました。
上記テキストや講義を用いて学習したおかげで、労働法の成績を高い次元で安定させることができました。また、労働法の学習時間が効率化されたことによって、他の7科目や短答の学習に比較的多くの時間を割くことができ、バランスの良い受験勉強ができたのではないかと感じています。
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最後に
労働法はとにかくインプットすべき知識・論点が多く、他の選択科目と比べて多くの学習時間を要する科目だと思います。
その反面、試験問題は非常にシンプルである事が多いため、逆に論点さえ覚えて正確に書くことができれば、ある程度周りに差をつけることが可能である科目であるとも感じます。最後まであきらめずに、全力で頑張ってください。
皆さんが試験本番の労働法で、周りに書き負けない答案を作成できることを心から願っています。