葛野 圭 様
新潟大学法学部 2021年 卒業
東北大学法科大学院(既修) 2023年 卒業
令和5年司法試験 合格
総合 1001.14点 276位
論文 492.65点 256位
公法系 146.04点(A、A)
民事系 165.26点(C、A、A)
刑事系 129.08点(A、A)
選択科目 52.26点
加藤先生の解説は、よくある間違いなどを細かく何度も指摘してくださるため、良い意識付けをすることができた。そのような当たり前のミスをしないことの大事さを説いて下さった。
また、加藤ゼミナールとしては、この見解で書くという立場が明確で、学習していて混乱することがあまりなかった。
総まくり論証集は、受験上必要な最低限の情報が綺麗にまとめられているほか、細かい疑問の解消に役立つ注釈も充実していたため、総まくり論証集を基礎に勉強することで確実に実力を向上させることができた。論証の“丸暗記”を前提としておらず、論証の“理解”を前提としてまとめられているため、論証集だけを見ても何の話をしているか分からない、ということがなかった。そのため、半分教科書のようにも利用することができた。
勉強が進み、理解を深める上で、細かい部分が気になったり、他の受験生と差をつけるための情報が欲しくなったりすることもあったが、総まくり論証集には、そのための情報が、細かいところまで書かれていた。分かりやすく必要な情報がまとめられているだけでなく、基本書に近いレベルで細かい知識、理解にも手が行き届いていた。
直前には、出題論点予想講義で、各科目1時間ほどかけて、総まくり論証集の解説がなされた。
試験範囲は膨大であり、直前期に総復習することは難しい中、範囲を絞りメリハリをつけて復習することができた。
過去問の解説講義では、最近の判例や出題の動向も踏まえた解説をしていただいた。おかげさまで、自分の知識をアップデートすることも出来た。さらに、模範答案だけでなく現実的な合格答案も載っていたため、どれくらい本番で書くべきかという感覚を養うことができた。
総まくり論証集冒頭の方法論について、憲法は、答案の書き方について色々な情報が錯そうしている中で、一つの決定的な書き方としてまとめられており、とても参考になった。
今年出題された民法の物上代位の問題に関しては、論証が載っている論証集も少ないため、上手くまとめることが難しい問題であったと思う。その中で、総まくり論証集は、簡潔に論証がまとめられていた。試験直前に民法の総まくり論証集を総さらいしておいて、よかったと心から思った。
商法では、役員の責任の論点が出題された。あっさり書こうとすれば一応の答案は書くことができる論点であるものの、あてはめや学説の持ち出し方によって点数に差がつく問題であったと思う。加藤ゼミナールの過去問講義の模範答案に基づいて、あてはめの書き方、細かい論点まで丁寧に解説していただき、知識の肉付けをすることができた。おかげで、周りの受験生より一歩踏み込んだ答案を書くことができたと思う。
このように、加藤ゼミナールは、一応の答案が書ければOKというスタンスだけではなく、より点数を伸ばすためにはどう書いたらいいいか、模範答案や講義で具体的に提示してくれるため、他の受験生と差をつけることができたと思う。
司法試験も予備試験も範囲が膨大であるだけでなく、問題も難解であるため、上達を実感するのは中々簡単ではないと思います。また、一度学習し、答案を書いても、うまく書けないという辛い思いを何度も味わっていることかと思います。しかし、そのようにもがき苦しむことを積み重ねていれば、必ず成長します。大事なのは、自分はこれくらいやったからと、勉強時間に慢心するのではなく、何のためにこの勉強をしているのか、目的を明確にした上で、質も伴った勉強をしていくことだと思います。どういう学習をするか、という部分にも頭を回して取り組めば、いつかグンと成長を実感する瞬間があると思います。
また、合格者の中でも完全な答案を書けている人はごく少数で、合格答案を書くこと自体はとてつもなく難しいようなものではありません。まずは、基礎を固めることに注力し、合格レベルとの実力差にギャップを感じても、あまり落ち込まないことが大事です。ストレスをため過ぎず、地道に努力すれば、合格レベルにたどりつけるはずです。大変な道ですが、それを乗り越えて合格したことが、大きな自信となると思います。