加藤ゼミナールについて

1回目受験で総合300位合格!

プロフィール

K.S 様
東京大学法学部 卒業
令和5年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 約1000点 約300位
論文 約490点 約270位

公法系  約600位(A,、B)
民事系  約400位(A、A、A)
刑事系  約350位(A、B)
選択科目 上位8%程度

 

講座を選択した経緯・理由

加藤ゼミナールを選択した経緯としては、他予備校からの継続受講の案内がきっかけでした。他予備校の講座は予備試験用のものであったので、問題レベルが一段上の司法試験用にチューンされた教材を探していたところ、加藤ゼミナールの過去問講座がヒットしたという次第です。

たしかに司法試験は予備試験の延長と言われるものの、やはり分量や時間間隔、問題の雰囲気等明確に異なる点も多く、過去問を通じて「慣れ」を獲得することが必要だと考えていました。特に近年は、科目ごとにお決まりの出題パターン(行政法の内部会議形式、民訴の会話形式など)が定まってきたこともあり、過去問研究の重要度は極めて高いと思います。

 

講座・教材の使い方

昨年の予備試験終了後、長期的に体調を崩しており、本格的に司法試験の勉強に入れたのが4月の初めころとなり、過去問を起案する時間が不足していました。とはいえ予備試験の勉強の過程で、基礎知識や典型的な重要論点などにはあまり不安がなかったので、とにかく本番相当の難易度の問題にたくさん触れることに集中することとしました。そこで、本番と同じ時間(自分の場合は長くて20分強)で、緊張感をもって答案構成(答案において書く事項や各々の密度、順序などを設計すること)を行うという勉強法を主軸に据えて試験までの時間を過ごすことに決めました。そして、フルの起案(本番同様に答案を書ききる起案)は、当日までに各科目一度だけしか行いませんでした。私としては、答案構成の質こそがアウトプットの質だと考えており、この勉強法で必要かつ十分だったと思っております。

過去問講座の教材には、模範解答例に加え、及第点的な解答例も参考として載せられていたため、自分の作成した答案構成と、最適答案、現実的な答案それぞれとの乖離具合を具体的に把握できたのは非常に役に立ちました。

配信されている解説動画については、あまり時間もなかったため、全てを無理に見るのではなく、重点的に復習すべきだと自分で判断した問題に絞って、ときには複数回試聴することもしながら、復習に役立てていました。

 

講座・教材が令和5年司法試験にどのように役立ったか

やはり予備試験と司法試験では問題の量が全く違いますので、「時間内に答案を構成する」という作業を徹底的に体に覚えさせることができたのは、過去問講座を通じた演習のおかげです。

また、上述の通り、過去問講座の教材を通じて、模範答案に加え及第点の答案のイメージもつかめていたため、本番当日に不本意な答案を作成した科目でも、メンタルを大きく崩すことなく次の科目に切り替えることができたなと思います。当然のことながら、私を含むほとんどの人は、本番では、毎科目満足のいく感触を得られることはありません。そんなときでも、「過去問講座の参考答案で見た通り、そこまで綺麗な答案に仕上がっていなくても十分合格ラインには乗っている」と思うことができたのはよかったなと思います。司法試験の受験生集団において、そこまで実力の差は激しくないと思いますので、こういった「当日の出力を最大化する技術」のようなものは、皆さんが想像しているよりもはるかに重要なように感じます。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

予備試験経由でも、法科大学院経由でも、司法試験に合格するまでの道のりは決して短いものとはいえません。私も、今年度の司法試験合格という結果を手にするまでに、法曹を志してから約4年間の月日が経過しました。思い返すと本当に苦しい日々が多く、法曹を諦めようと思ったことも一度や二度ではありません。しかし、のど元過ぎれば熱さも忘れるとも言いますが、今残っているのは苦労の感情に勝る大きな喜びです。自ら茨の道を進む皆さんを、ほんの少しだけ先輩の身として、心から応援しております。