松崎 悠 様
京都大学法学部 卒業
京都大学法科大学院(既修) 在学
令和5年司法試験 合格
総合 913.39点 768位
論文 443.08点 778位
公法系 113.95点(B、A)
民事系 162.99点(A、C、A)
刑事系 107.68点(B、A)
選択科目 58.44点
司法試験の過去問をどのようにこなすかについて、悩んでいたところ、友人に勧められたのがきっかけです。
実際にサンプルを見てみると、採点実感・出題趣旨をベースにした解説と模範答案に加えて中位答案まで用意されていました。
解説の視聴とテキストの読み込みで司法試験の過去問を徹底的に分析でき、かつ、司法試験合格レベルの答案を作成できる、と確信し過去問講座を選択することになりました。
基本的には過去問を実際に起案してから解説を視聴しながらテキストにメモを取るスタイルで利用していました。良いことなのかはわかりませんが、解説が、出題趣旨・採点実感をベースにしたものでしたので、講義を聞くことで、実際に出題趣旨・採点実感を読む時間が省けたことは、とてもありがたかったです。
まずは、テキストが、出題趣旨・採点実感をベースに作成されたものでしたので、司法試験委員会がどのようなことを書いて欲しいのか、について把握することができました。もっとも、出題趣旨・採点実感が求めている全てのことを答えることは現実的ではありません。ある程度、答えられなくてもやむを得ない部分(周りの受験生に差がつけられない部分)について自分で判断することは非常に困難でした。そこで加藤先生がここはできなくても良い、ここは絶対に書けなければならない、とメリハリをつけていただけたので、複数年分の解説動画を見ることによってなんとなくの相場感をつかむことができました。
次に役に立ったのは、ある程度の方針を加藤先生が科目ごとに示していただけたので、答案作成する際のどのようにメモを取るかどのように考えていくかについて方針が定まり、答案作成に取り組みやすくなりました。科目全体で言えば、答案構成の方法(特に時間が足りなくなりがちな行政法)であったり、論点レベルの処理手順などです。これまで論証パターン等は他の予備校でもあったのですが、当てはめの処理手順まで丁寧に教えていただけたのは非常に勉強の助けになりました。(刑事訴訟法の特信状況が際たる例です)答案作成のアプローチにおいて、一番役に立ったのは行政法です。これまで、行政法の答案をうまく作ることができていませんでした。基本的な処分性・原告適格・裁量もうまく当てはめすることができていませんでした。ですが加藤先生の講座を通じてこれらについて、当てはめの際の論じ方を考慮要素はもちろん、力を入れるべき箇所、事実の活かし方など細かい指導があったため一定の答案を作成できるようになりました。さらには司法試験特有の誘導にいかにうまく乗るか、についても加藤先生の過去問講座を見て、再び答案作成をすることで、講義の内容を定着させることができました。行政法で本番Aをとることができたのは間違いなく加藤先生の過去問講座のおかげでした、本当にありがとうございます。ピンポイントで本番で役に立ったのは刑事訴訟法です。今年は領置が出題されたのですが、すでに過去問で出題済みであり、ここで丁寧な分析と処理手順が確立していたので周りの受験生に差をつけることができたのではないかと思います。(任意捜査の限界の当てはめは、本講座を受講する前までうまく論じることができていなかったのですが、加藤先生の処理手順にしたがって複数年起案しているうちにうまく論じることができました。)
司法試験は、答案で書くべきことが非常に多くかつ、問題文が長い科目があり、2時間という時間内で一定の水準の答案が書けるようになるまでとても大変です。
僕自身、過去問を解いた際、筋そのものを大はずししてしまうことがざらにありました。
一方で、過去問をしっかりと潰すことができれば、合格することは難しいことではないかな、とも受験を通じて感じました。過去問を潰すためのツールとして間違いなく、加藤ゼミナールの司法試験過去問講座は、お勧めできます。
勉強はしんどかったですが、皆さんも頑張っていただきたいです。