黒川 佑介 様
令和4年予備試験 合格
令和5年司法試験 合格
総合 800点台 1200番台
論文 300点台 1300番台
公法系 100点台(C,、A)
民事系 150点台(B、B、B)
刑事系 80点台(B、E)
選択科目 60.97点
総まくり講座と過去問講座を選択した最初の理由は、某予備校の予備試験合格者特典として送付いただき、司法試験過去問講座が手元になかったからです。もっとも、過去問講座を解く中で、解説がとても分かりやすく、また、理解不足を補う上で過去問講座から総まくり講座を参照しやすかったため、最終的にはほとんどの勉強時間を、総まくり講座と過去問講座に充てていました。
私は社会人としてフルタイムで働きながら、司法試験合格を目指していたため、効率的に勉強する必要がありました。予備校の中でも司法試験講座の解説は、丁寧な分析であり、かつ、コンパクトな講義内容であったため、加藤ゼミナールの講座は私にとって最適解であったと思います。
過去問を読んで答案構成し、過去問講座を視聴する、という勉強方法でした。答案構成としたのは、全て起案している時間がなかったからです。
講座を視聴する中で、理解が及んでいないと感じた箇所については、過去問講座のテキストに記載している総まくり講座の参照ページを確認していました。総まくり講座のテキストを読むだけでは理解できない点については、該当箇所について総まくり講座の講義を視聴していました。
総まくり講座の論証集についても適宜確認し、自作の論証集と見比べ、総まくり講座の論証集の論証を参考に、理解が足りていないと感じた論証について修正を行っていました。
憲法の論文の書き方解説は、加藤ゼミナールが一番分かりやすかったです。ただ、時間がなく、表現の自由を中心に書き方を固めていたため、本年度の生存権・平等権はあまり勉強できていませんでした。それでもなんとか論述の形にできたのは、過去問講座で生存権・平等権の書き方をなんとなく学んでいたからだと思います。
行政法の、特に裁量論の書き方の解説についても、加藤ゼミナールが一番分かりやすかったです。最後の設問で時間がない中でも、しっかり規範を立て、事実をあてはめることができたのは、解説のおかげであったと思います。
民法は設問1を大きく外した回答をし、設問2・3もあまり正確に書けなかったものの、加藤先生が講義の中で何度も仰った「設問3までしっかり書ききることが重要」という点を守れたため、なんとかなったと思います。
商法の設問1の小問1は、利益相反取引に経営判断原則が及ぶかという、確か過去問講座でも重点的に解説されていたところが出たため、しっかり書けたと思います。
民事訴訟法は全くできた覚えがないものの、相対評価で何とかなったかと思います。もっとも、総まくり論証集でAランクであったため、直前に一応覚えた反射効の論証が役に立ちました。
刑法は、重要な論点が出題されていたこともあり、焦ることはありませんでした。
刑訴は、最後の論述ということで集中力を欠いてしまったため、講座・教材の問題ではないと思います。
社会人受験生は時間の捻出や、集中力のコントロールが非常に難しいと思います。教材の全てに目を通すことなど、理想の勉強はあきらめて、可処分時間で優先順位の高いものからこなしていくしかないかと思います。その際、加藤ゼミナールの講座では「ここが重要」というメッセージを明確に示してくれていますので、これを優先順位の基準にするのが良いかと思います。