阪本 康祐 様
創価大学法学部 卒業
大阪大学法科大学院(既修) 卒業
令和5年司法試験 合格
総合 957.27点 495位
論文 460.72点 578位
公法系 92.04点(B、Ⅾ)
民事系 194.67点(A、A、A)
刑事系 115.02点(A、A)
選択科目 58.98点
労働法速修テキスト講座は、同じロースクールで既に受講している友人からの評判が良かったため、受講の検討を始めました。そして、加藤先生が労働法を超上位で司法試験に合格していること、この講座及びテキストがあれば労働法100選等の他の教材も不要であるといった説明がなされており、「この1冊で労働法は大丈夫だ。」といえる信頼があったことから、同講座を受講するに至りました。
まず、加藤先生のマーク指示動画を視聴し、その指示通りにテキストにマークをしました。そのうえで、マーク指示がないものも含めて、ここは特に重要であると感じた部分については、さらに自分で赤ペン等を用いて重要度を視覚化できるようにしました。その後、実際に講座を受講し、講座内で加藤先生が強調していた部分やあてはめのポイント等を書き込んだりマークを入れたりしました。
そして、講座を一通り受け終わった後、自分でテキストを一通り一読し、暗記が必要であり重要とされている部分等については理解に加え暗記するところまでを、内容の暗記は不要であるが、本質的な理解のために必要とされている部分についてはその理解を徹底することを意識し、メリハリをつけてインプットを行うことができました。
一読して一通りのインプットが終わった後は、市販の演習書を使用して、体系的に、各論点を正確に速く処理するための訓練を行いました。そこで、抽出できなかった論点やうまく処理することが出来なかった論点については再度テキストに戻り、その論点の理解を進めました。そして、各論点について演習を通しながら学んでいく過程で、論証集を用い、各論点の論証の暗記も進め、また、演習書の解答例等で使えそうだなと思ったあてはめの要素やその表現方法等をさらに論証集に書き込み、論証集の内容を充実させていきました。
出題内容との関連性及びその方法論について
第1問、第2問の両方において、Aランク論点とされていた論点が出題され、しっかりと対応することができました。また、特に、第1問の自然退職取扱いの論点では、いきなり自然退職取扱いを検討するのではなく、その前提となる休職命令から検討すべきであると講座内で加藤先生がおっしゃられていたため、そのような順序で事案を検討することができ、問題文にある事情をしっかりと使いなすことができました。さらに、設問2の規範的効力の論点では、当該規範のあてはめ方について、重要な要素の使い方までも含めて説明されていたため、問題文の事情を肯定・否定方向でうまく使い分けることができ、深い比較衡量を示すことができたと思います。
テキストの内容について
司法試験の過去問や様々な基本書を参照して作られたテキストであったため、司法試験の労働法対策に必要な知識や方法論は、ここに全て詰まっていると信頼して労働法の対策を進めることができたことは、勉強効率的にもメンタル的にも、非常に役に立ったと思っています。
私は、弁護士を志望しているのですが、今回、家族や友人が合格まで支えてくれた経験から、真に人の役に立つ弁護士になりたいと考えています。
決して楽ではない道のりを乗り越え、司法試験合格を勝ち取ることができたのは、言わずもがな、自分自身の力だけではなく、周りの方々の支えがあってのものであると思います。これらの方々には本当に感謝しております。
司法試験合格までは本当に長く、毎日が同じような日々の繰り返しで、前進しているようでしていないような日々が続き、本当に辛い受験生活だと思います。また、答練の成績や模試の成績でも、ネガティブに思考してしまい、勉強が手につかなくなることも多いと思います。しかし、幸い、司法試験の合格者は、優しく話好きな方が多いため、どんな繋がりでも構いませんから、合格者の話を直接聞く機会を設け、自分自身の勉強法に自信を持つことが、これらの日々を乗り越える非常に大切な要素になってくると思います。
司法試験に合格すれば必ず報われます。頑張ってください。応援しています。