加藤ゼミナールについて

社会人受験生 1年半の短期学習で予備試験一発合格!

プロフィール

J.S 様
令和5年予備試験合格

 

受講講座

 

成 績

総合得点 270点台
総合順位 170番台

憲法   A
行政法 C
民法  F
商法  A
民事訴訟法 E
刑法    A
刑事訴訟法 A
選択科目(倒産法)A
法律実務基礎科目 B

 

講座を選択した経緯・理由

令和4年4月から某大手予備校の基礎・論文講座を受講し、翌年3月頃まではその教材を反復していたのですが、次の3点に不安を感じていました。

第一に、取り扱う問題が旧司法試験中心であった点。第二に、知識の網羅性と深さに疑問を感じた点。第三に、答案例に一貫性がなかった点です。

実際、答練などを解いても歯が立たず、真剣に取り組んできた分落ち込みました。手を広げることへの懸念もありましたが、このままでは合格は難しいと感じ、思い切って別の講座を探すことにしました。私は、様々な事情から、受験にあたり「一回でだめならきっぱり諦める」ことを家族と約束していました。そのため、何が何でも一回で合格する必要があり、講座選択はかなりシビアに行いました。決め手になったのは、加藤先生の予備試験過去問講座のサンプル講義です。ありがちな結果論ではなく、問題文の読み方や基礎知識から現実的な合格答案を導く思考過程が丁寧かつ簡潔に解説されていました。慎重を期し、最初は苦手な行政法だけ単科受講しましたが、すぐに他科目も追加しました。短答が約3ヶ月後に迫る時期でしたが、我ながら英断でした。

 

講座・教材の使い方

基礎問題演習講座、予備試験過去問講座ともに①答案構成又は起案②講義③復習という普通の受講スタイルです。復習では先生の思考過程を追体験しながら答案例を読み、あてはめなどは真似して書き直したりして体で覚えました。ミスした点とその改善策を書き出して次に活かしました。本来ならもっと早く過去問演習に取り組むべきでしたが、短答対策も手が抜けず、過去問講座の受講開始は論文試験約1ヶ月前にずれ込みました。それでも、直前期に初見の本試験問題を起案した上で良質な解説、答案に触れたことで合格答案のイメージをクリアに持ったまま試験に臨めたので、結果オーライでした。

 

講座・教材が令和5年予備試験にどのように役立ったか

論文試験では、基本論点で書き負けないことが大事と言われます。私なりの「書き負けない」とは、①誰もが気付く論点を網羅的に抽出すること、②原則論や三段論法など基本的な型を守ること、③核となるキーワードを示すこと、④問題文の事実を十分使ってあてはめることです。基礎問題演習講座ではこの全てを効率的に練習することができます。今年は刑事系、商法が典型的な問題と感じましたが、いずれもA評価をいただけたのは同講座によく取り組んだからに他なりません。

予備試験過去問講座ではずばり「点の取り方」を学べました。先生の答案は、無駄な問題提起等を省く一方、要件を網羅的に検討し、問題文の事実を余すことなく答案に反映させるスタイルが一貫しており、自然と「点が取れる答案」のイメージを持てました。成果が如実に現れたのは憲法です。私は、使い所に迷う事実を無視する癖がありましたが、「間違いを恐れず答案にねじ込む」という先生の助言を実践したところ、A評価をいただけました。苦手な行政法は、恥ずかしながら問題文が十分把握できなかったのですが、やはりこの点を意識した結果、何とかC評価で耐えました。成績評価は、上振れした行政法以外全て手応えと一致する結果でしたので、イメージに間違いはありませんでした。試験中、問題文を必死に読んで試験委員が求めていることを考えているうちに、委員と対話し、問題文が浮き上がるような不思議な感覚になったことを鮮明に覚えています。

ちなみに民法、民訴では某大手予備校の基礎講座でパスされた分野、判例が設問1で出題されて手こずり、残念な評価でしたが、論文後に受講した総まくり講座ではきちんと取り扱われていました。同講座受講生には差をつけられてしまい、少し悔しかったです。

 

これから予備試験を受験する方々へ

私は、仕事の関係で刑法と民法の一部に少しだけ馴染みがありましたが、他は初学でしたし、法科大学院で学んだ経験もありません。それでも学習開始から513日、約3590時間で論文試験に合格できました。短期合格は決して一部の優秀な方だけが成しえることではありません。合格答案のイメージを持ち、よく自己分析して学習を続け、本番では最後まで諦めずに点数を取りにいくことが重要です。時折大きな重圧が押し寄せましたが、悩むよりやるべきことに目を向けるマインドセットと家族の支えで乗り切りました。私は幸い司法試験に向けてもう少し受験勉強を続ける事ができそうです。一緒に頑張りましょう。