Y.I 様
国立大学 在学中
令和5年予備試験 合格
総合得点 252.93
総合順位 300位台
経済法の司法試験過去問解説・解答は探してもあまり見つけることができませんでした。そこで、平成18年から最新年度の分まですべての過去問を解説する本講座が非常に魅力的に感じ、講座を選択いたしました。また、本講座は経済法1位・総合5位の先生による講座であり、本番の試験で実際に評価された先生による講座ということもあり、かなり信頼できると感じたため、受講を決意しました。本講座は問題文の後に出題趣旨や採点実感が引用されているといった前情報があったため、自分でこれらを読むことなく、講座の中で取り扱ってもらえることも魅力的に映りました。平成18年から18年分もの過去問を取り扱っているにもかかわらず、4万円で本講座を受けることができることは非常に学生の自分にとってありがたかったです。
問題文だけからどのようにしたら先生のような解答をつくることができるか、といった観点を非常に重視していたため、問題文の中で先生が強調していた部分をマーカーで引いたり、メモを書いたりしていました。また、採点実感や出題趣旨のうち、どの年度にも使えるような有益な情報につきましては特に強調させるためにマーカーで目立たせるようにしました。先生の解説には、例えば「競争を実質的に制限する」の判例の言い回しなど、ところどころ重要な事項が書かれていることが少なくなかったので、そこの箇所は緑のマーカーで線を引いて、赤シートで隠すことができるようにしていました。また本講座では、問題の重要度に応じてA,B,Cと振り分けられていて、自分は選択科目に回せる時間が充分とは言えなかったので、とりあえずAランクとBランクの問題を中心に演習していきました。時間の制約がない中でも、問題ごとに重要度がわかりやすく振り分けられているので、非常に勉強しやすかったです。テキストの目次にその問題のテーマがどのようなものかについて記載があるので、例えば事業者団体の問題を重点的に解きたいと思った場合、目次を見て事業者団体がテーマの問題を抽出してそこだけ解くといった使い方をしていました。
令和5年度の予備試験においては、事業者団体について中心的に問われるような出題がされました。事業者団体に関して本講座では平成18年度と平成25年度、平成27年度、令和2年度の司法試験の解説として4度にわたって取り扱っており、本講座の復習をしっかりしていた受験生にとっては、比較的解きやすかった問題であったと思います。私は他の科目の理解が不十分であり本講座をしっかり復習できる時間を十分に取ることができなかったことから、評価としてはE評価になってしまいましたが、令和2年度の解説講義を事前に受けていたことから、大外しをするような答案を作成することは避けられました。本講義は、条文1つ1つの要件を丁寧にあてはめていく方法論を教えてくれるものとなっているので、本番においても、例えば事業者団体の定義であったり、事業者団体の意思決定とはどのようなものであったり、といった点などをしっかりと定義を出しながら論述することができたことについては、実際の試験においてF答案にならなかった理由であると個人的に考えております。本教材においては出題趣旨や採点実感が逐一引用されたテキスト構成となっているので、これらを熟読することで本番においても的を外さない答案作成ができるようになっています。実際、過去の出題趣旨において「事業者団体」の定義や、「事業者団体の行為と評価できるか」といった点について記載する必要がある旨を本講座を通して学んだため、本試験においてこれらの点を意識した答案作成をすることができました。
予備試験の最終合格率は平均して4%ほどであり、最終合格を勝ち取るまでにかなりの努力が必要とされる試験であると感じています。しかしながら、信頼できる先生の元で、正しい方向で努力することを繰り返していけば、4%という見かけの数字にかかわらず十分合格できるような試験であると自信を持って言えます。予備試験の勉強に使える可処分時間は個々人により大きく異なると思いますので、人によっては合格するまでに数年かかってしまう場合があると思います。それでも、合格を信じて、あきらめずにひたすら日々努力し続けることが一番重要であると思います。成長を感じることができず、モチベーションが上がらない日も当然あると思います。それでも、最初に自分が予備試験を受験しようと考えた情熱を思い出し、机に向かい続けましょう。応援しています、頑張ってください!