加藤ゼミナールについて

司法試験の「挫折」から合格へ~体験記~

合格者の試験対策(実務家Sさん)

私の「挫折」

私は,勉強が不得意でした。そもそも,試験対策とはどういうことか,何をすべきかがわかっていませんでした。
短期記憶だけは比較的良かったので,法科大学院の試験はクリアできたのですが,法科大学院3年の夏頃に,「このままだと落ちるな」という漠然とした不安を抱えていました。

それでも,法科大学院の成績は悪くなかったので,このままいけるかもしれない,と思う自分がいました。
自分の弱い面を見ないようにした結果,1度目の司法試験受験は,案の定不合格でした。

不合格になった後,友人の勧めを受けて加藤ゼミを受講しました。加藤ゼミを受講し,ようやく,司法士試験対策というものがわかり始めました。しかし一方で,こう思い始めました。

‘自分はこれまで司法試験の勉強にきちんと取り組んでこなかった。(司法試験不合格後の)今は仕事もしており,普通に働いた方がいいのかもしれない。でも,司法試験を辞めて働きたいと思うことは逃げなのかもしれない。’

よくわからないまま,2度目の試験時期が来ました。
感情の整理がつかないまま,私は試験を受けられませんでした。

挫折から合格まで

立ち直るきっかけ

さて,いったん司法試験の受験を辞めた私は,勉強を辞めて,司法書士事務所で働きはじめました。
少しでも今まで学んだことを生かせればいいと考えたからです。

しかし,日々登記に関連する業務にかかわるうちに,やはり,より依頼者の手助けができる弁護士という職業に憧れを抱くようになりました。

これまでは漠然と弁護士になれればいいと思っていたのが,はっきりと弁護士になりたいと思ってしまったのです。

また,この頃ようやく自分が落ちた原因としっかり向き合うことが出来るようになりました。
そのため,その頃受験を続けていた友人と共に,再度加藤ゼミにお世話になることに決めたのです。

合格のために向き合ったこと

ここまでで,司法試験の勉強をしなくなってから,1年近くのブランクが空いていました。もともと短期記憶に頼っていた私は,かなりの知識を失っていました。

その頃の私は,アルバイトをしながら,これまでの遅れを取り戻そうと必死に勉強をしつつ,漸く,自分がきちんと向き合ってこなかった点を反省しました。

  •  短期記憶に頼らない勉強方法の確立 
    司法試験の出題範囲は膨大なことから,長期記憶として定着させる内容,短期記憶として直前に詰め込む内容が出てきます。そのため,暗記が必要なものに関しては,受験日から逆算して勉強計画に組み込む必要が出てきます。
    効率的な暗記のために,勉強方法に関する書籍も何冊か読みました。
  •  司法試験の傾向と対策 
    1回目の加藤ゼミ受講で,司法試験の傾向(出題されやすい箇所や点数を取るべき箇所)をきちんと知り,対策していく重要性を知りました。最初に加藤ゼミを受講した際は,司法試験の傾向を抑えるのに時間がかかりすぎ,十分に対策を取ることが出来ていませんでした。
    そこで,今回は,加藤ゼミのレジュメと過去問を使用しながら,早い時期から司法試験の傾向を学び,アウトプット出来るようにしました。
  •  とにかく早く動き出す 
    司法試験に落ちた場合,いかに早く次回合格までのプロセスを組むかが重要です。何らかの理由により一度試験に落ちているのですから,弱点を踏まえて勉強計画を練らなければ,同じ轍を踏むことになります。
    ちなみに,不合格後に早く計画をすべきというのは,加藤先生の教えです。
  •  自分の弱さを認める 
    自分が落ちて辛かったことを友人に話すようにしました。筋トレを始めました。
    精神的にも,肉体的にも,司法試験を乗り越えられるように調整していきました。

挫折を乗り越えた先

このような挫折を経験し,私は現在弁護士として働いています。

当時は挫折をしたという感覚もなかったですし,大変だとも思っていなかったのですが,過去の自分を客観的に見ることが出来るようになった今は,「当時の自分は挫折をして辛かったのだ」と思えるようになりました。加藤先生をはじめ,周りの方にはたくさんお世話になり,感謝の気持ちしかありません。

もしも今,司法試験を辞めたいと思ったり,司法試験に落ちて絶望的な気分になっている方がいたら,回り道になったとしても大丈夫だということを伝えたいです。そして,司法試験合格に不安をもっている方がいたら,加藤ゼミを受講してみて下さい。道が開けるかもしれません。

執筆者情報
実務家弁護士S
私大法科大学院卒業・新司法試験合格・実務経験2年以上
加藤ゼミの受講により勉強法を変えたことで司法試験に合格したことから、その経験を後輩に伝えたいと思い記事を執筆。
受験生時代の得意科目は刑法、苦手科目は行政法。