令和3年予備試験に最終合格された皆様、本当におめでとうございます。
本記事では、これから司法試験対策を進める皆様に有益な情報を提供させて頂きます。
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基本7科目については、司法試験の傾向とレベルに対応できるようになることが重要です。
司法試験と予備試験とでは、分野・論点という出題範囲での共通性が強い一方で、科目ごとに程度差があるものの、問題文の複雑さ・情報量の多さ、出題の形式・角度、点の取り方について、違いがあります。
こうした司法試験の特徴に対応できるようになる必要があります。
司法試験過去問の演習・復習を繰り返すことで、司法試験の問題に対応するための深い知識(書き方を含む)、方法論(現場思考問題の対処法を含む)、慣れを徐々に身につけていきましょう。
そのためには、司法試験全体及び科目ごとの特徴を的確に捉えた分析と、それに従った演習・復習が大事になってきます。
予備試験論文式に合格できるだけの知識があるのですから、インプットよりも司法試験過去問を使ったアウトプットに時間をかけるのが望ましいです。
このことに、司法試験まで約6カ月間しかないことと、選択科目対策もやる必要があることも踏まえると、総まくり講座は受講しないで、司法試験過去問講座だけを受講するという選択が無難であると考えます。司法試験過去問講座には無料で総まくり論証集が付属するので、論証集を使って全範囲について知識のブラッシュアップを図ることも可能です。
もちろん、司法試験・予備試験過去問で出題されていない分野・論点についてもしっかりと正しく深い知識を身に付けることで上位合格を目指そうと考えるのであれば、総まくり講座と司法試験過去問講座のセット受講がベストな選択となります。
なお、司法試験過去問をやる際には、こちらの問題ごとのランク表を参考にしながら、重要度に応じたメリハリ付けをして頂くことをお薦めいたします。
労働法選択者の方には、労働法速修テキスト講座、労働法重要問題100選講座及び司法試験過去問講座がセットになった「労働法完全パック」をお薦めいたします。司法試験対策パックと労働法完全パックとのセットプランもございます。
司法試験過去問講座に入る前に、労働法重要問題100選講座を使って基礎的な演習を経験するとともに、司法試験過去問の穴をカバーしておくのがベストです。
また、労働法重要問題100選講座には司法試験過去問の重要部分も反映しているため、労働法重要問題100選講座を受講すれば、司法試験過去問を数年分やるだけでも十分上位合格を目指せるだけの実力が身につきます。
さらに、これは令和2年司法試験の合格者インタビューや合格体験記でも言及されていることですが、労働法では、基本7科目と異なり、論点抽出が難しい出題は稀である上、アウトプット面で難しい受験技術的なことが要求される場面もほとんどありませんから、答案を書く必要性は高くありません。知識さえあれば上位答案を書くことが可能である一方で、知識がない場合に受験技術によるごまかしが通用しにくいという科目特性を踏まえると、なるべくインプットと基礎的な演習(労働法重要問題100選講座レベルの演習)に時間を使うべきです。
そのため、出題分析と自己分析のために直近の出題の傾向・難易等が反映された令和2年・3年の司法試験過去問の答案を書いた後に、再度の出題可能性に備えるためにAランク過去問に絞って答案を書けば足ります。人によっては、Aランク過去問の答案作成すら不要です。私自身、受験生時代に労働法の答案を書いた経験は、司法試験本試験、法科大学院の学内試験及び予備校全国模試しかなく、司法試験過去問の答案を書いたことは一度もありませんでした。
毎年、予備試験合格者を含む大変多くの方々に私の労働法講座を受講して頂いております。私に直接ご報告頂いた方だけでも、平成30年以降、毎年、1桁合格者を輩出することができております。
令和1年・2年司法試験の合格体験記を参考にすることで、時間に限りがある中で先輩方が労働法講座をどのように受講して上位合格を果たしたのかについて知って頂きたいと思います。
弊社は、資格スクエア様(現:株式会社資格スクエア、旧:株式会社サイトビジット)との間で、資格スクエア様が販売・提供する予備試験入門講座(5期・6期)の受講者様を対象とする司法試験対策講座の無料付与の限りにおいて、業務提携しております。
こちらのページから詳細をご確認の上、本特典を来年の司法試験合格にお役立て頂ければと思います。
予備校講師を始めてから6期にわたって加藤ゼミを開催してきましたが(H28合格目標~R3合格目標)、令和4年司法試験合格目標加藤ゼミについては、開催する予定はございません。
今年は、総まくり講座、司法試験過去問講座、労働法速修テキスト講座及び労働法過去問講座の講義動画を全て撮り直すとともに、労働法重要問題100選講座及び予備試験過去問講座を新たに作成しており、さらに来期の入門・基礎講座の準備も進めております。
このように、例年に比べて教材作成と動画収録に多大な時間を要するため、答案添削付きのゼミを開催する時間的余裕がございません。
皆様のご要望にお応えすることができず、大変申し訳ございません。
大変恐縮ではございますが、加藤ゼミナールの司法試験対策講座の受講をご検討頂けますと幸いでございます。
なお、経営に関することや事務的なことの多くは弊社の役員と従業員が担当しております。加藤ゼミナールを設立したことにより講師としての仕事に時間を割くことができなくなったわけではございませんので、ご安心頂ければと思います。
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加藤ゼミナールの販売講座一覧
テキストを製本タイプと26穴タイプからお選び頂けます
令和4年司法試験合格に向けた理想的学習スケジュール